名称 | 著者 | 出版社 | 登録日 | 参考価格 (購入時) | 解説 |
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売国 | 真山仁 | 文藝春秋社 | 2016-09-15 | 788 | 気鋭の特捜検事、冨永真一。宇宙開発の最前線に飛び込んだ若き女性研究者・八反田遙。ある汚職事件と、親友の失踪が二人をつなぐ。そして炙り出される、戦後政治の闇と巨悪の存在。正義を貫こうとする者を襲う運命とは!?雄渾な構想と圧倒的熱量で頁を捲る手が止まらない!真山仁の超弩級謀略小説を文庫化。 |
博多殺人事件 | 内田康夫 | 講談社 | 2010-06-06 | 680 | 史跡調査で浅見光彦が見つけた白骨は、博多進出を狙う新興流通グループ幹部だった。一方、地元デパートの案内嬢が殺され、不倫相手と噂の敏腕広報室長に容疑がかかるが、彼は殺された幹部の最後の目撃者だという。「容疑者を救え」兄の刑事局長・陽一郎から意外な命を受け、浅見はデパート戦争連続殺人に挑む。 |
はかぼんさん: 空蝉風土記 | さだまさし | 新潮社 | 2015-04-27 | 724 | 風に揺れる枝垂れ柳が美しい京都の高瀬川で、少年が自殺した。白衣白袴という異様な姿で。死の背景には、旧家に伝わる謎の儀式があった(「はかぼんさん」)。身を持ち崩した一人の男を救ったのは、海辺の標着物だった(「夜神、または阿神吽神」)。緑豊かな信州に嫁いだ女性。夜半、婚家に「鬼」が訪れる―(「鬼宿」)。各地を訪ね歩いて出逢った、背筋が凍り、心を柔らかく浴かす奇譚集。 |
萩殺人事件 | 内田康夫 | 光文社 | 2015-11-22 | 929 | 浅見光彦の親友・松田将明は、お見合いのために山口県へ。萩に向かう列車から見かけた赤い傘の女性に心惹かれ、彼女が佇む場所を訪れる。そこに落ちていた萩焼のネックレスを拾ったことから松田は事件に巻き込まれる。この購入者の元市会議員が遺体で発見されたのだ!赤い傘の女性は何者か?松田は取材に来ていた浅見とともに萩、美祢、防府、長門を駆け巡り真相に迫る! |
「萩原朔太郎」の亡霊 | 内田康夫 | 角川 | 2010-06-06 | 525 | 萩原朔太郎の詩さながらに演出されたオブジェのような異様な死体。元刑事須貝国雄と警視庁で名探偵の異名をとる岡部警部、二人は出遭うことなく、それぞれの捜査を開始した。 |
白銀ジャック | 東野圭吾 | 実業之日本社 | 2011-01-06 | 680 | 「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス。 |
博士の愛した数式 | 小川洋子 | 新潮社 | 2010-06-12 | 460 | [ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。 |
白鳥殺人事件 | 内田康夫 | 光文社 | 2010-06-06 | 620 | お菓子の業界新聞社から依頼を受けた浅見光彦は、社長の芹沢とともに取材旅行に出るが、その途中、新潟県のホテルで芹沢が刺殺死体となって発見される。傍らには血で書かれた「白鳥の」のダイイング・メッセージ?。被害者の足跡を調べるうち岐阜県に向かった浅見は、意外な情報を入手するが…。日本中が騒然とした実在の未解決事件をモチーフにしながら、リアルな展開と迫力で現実をも圧倒する傑作長篇。 |
白馬山荘殺人事件 | 東野圭吾 | 光文社 | 2010-06-08 | 620 | 1年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄・公一の死に疑問を抱く女子大生ナオコは、新友のマコトと兄の死んだ信州白馬のペンション『まざあ・ぐうす』を訪ねた。マザー・グースの唄に秘められた謎。ペンションに隠された過去とは?暗号と密室トリックの謎に挑む、気鋭の本格推理力作。 |
ハゲタカ(上) | 真山仁 | 講談社 | 2010-10-18 | 820 | ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦は、バブル崩壊後、不景気に苦しむ日本に戻り、瀕死状態の企業を次々と買収する。敵対するファンドによる妨害や、買収先の社員からの反発を受けながらも、鷲津は斬新な再プランを披露し、業績を上げていく。企業買収、再生の真実を克明に描いた問題作。 |
ハゲタカ(下) | 真山仁 | 講談社 | 2010-10-18 | 769 | 企業再生が軌道に乗りはじめた頃、鷲津政彦は元銀行員・芝野健夫、老舗ホテルオーナーの娘・松平貴子と偶然出会う。二人と接触を重ねるたびに、鷲津の過去が明らかになっていく。そこに潜むある事件とは?そしてニューヨークから日本に戻った鷲津の真意が判明した瞬間、驚愕のクライマックスが訪れる。 |
ハゲタカ2(上) | 真山仁 | 講談社 | 2010-10-18 | 800 | 「いつか日本を買収する―」。1年の海外放浪を経て、帰国した鷲津政彦が、まず標的に定めたのは、繊維業界の老舗「鈴紡」。一方、鈴紡は元銀行員の芝野健夫を招聘し買収防衛を図る。その裏に、かつての芝野の上司で、UTB銀行頭取、飯島の思惑があった。激烈な買収戦争で最後に笑うのは。 |
ハゲタカ2(下) | 真山仁 | 講談社 | 2010-10-18 | 800 | 鈴紡の次に、鷲津が狙いをつけたのは、巨大電機メーカー・曙電機だった。曙は買収阻止と再建の切り札として芝野を頼る。再び相対する二人。攻める鷲津、守る芝野、さらにアメリカの有力ファンドも買収に参入し、事態は混沌としていく。企業買収を舞台に、壮大なスケールで描いた話題作。 |
ハゲタカ2.5 ハーディ(上) | 真山仁 | 講談社 | 2018-01-06 | 691 | 日本を代表するクラシックホテルの日光ミカドホテルは、経営難に陥り世界的リゾートグループのリゾルテ・ドゥ・ビーナス傘下に。創業家の長女、松平貴子はビーナスから執行役員になって目標値を達成すればミカドを返すと約束される。一方、謎多い中国の大富豪から救済案の提示が。陰謀の渦巻くなか貴子が闘う! |
ハゲタカ2.5 ハーディ(下) | 真山仁 | 講談社 | 2018-01-16 | 778 | 世界的リゾートグループのパリ本社で激しい権力闘争に巻き込まれる松平貴子。中国の富豪・将陽明と娘の美麗はあらゆる手を尽くして事態を混乱に陥れる。冷酷な買収者・鷲津の影もちらつき、中国内部の暗闘も表面化、物語はさらなる局面へ。ミカドホテルの運命は? 「ハゲタカ」から生まれた国際サスペンス劇。 |
ハゲタカ4 グリード(上) | 真山仁 | 講談社 | 2015-06-30 | 832 | リーマンショック直前、鷲津政彦はアメリカ経済を長年牽引した超巨大企業、アメリカ・ドリーム社の奪取を目論んでいた。その行く手に立ちはだかる敵は、圧倒的財力を持つ「市場の守り神」サミュエル・ストラスバーグ。食うか食われるか、日米の国境を越えた死闘が幕を開ける!「ハゲタカ」シリーズ第四弾。 |
ハゲタカ4 グリード(下) | 真山仁 | 講談社 | 2015-06-30 | 832 | ストラスバーグにアメリカン・ドリーム社買収の妨害工作を仕掛けられた鷲津政彦は、アメリカに宣戦布告する。AD社破綻のXデーに向けてウォール街が混乱する中、ワシントンDCがついに動き始めた。強欲の坩堝に身を置き、闘い続ける鷲津。その胸に秘められた衝撃の戦略とは。「ハゲタカ」シリーズ第四弾。 |
ハゲタカ4・5 スパイラル | 真山仁 | 講談社 | 2018-10-09 | 842 | 東大阪の中小メーカーマジテック創業者にして天才発明家の藤村登喜男が急逝する。彼こそ、芝野健夫に事業再生家として歩むきっかけを与えた恩人だった。芝野はマジテックを救うべく、曙電機から転じて奮闘する。ものづくりニッポンを下支えする町工場に降りかかる難題と、自己の利益を優先する金融機関に翻弄され、苦境の渦に飲み込まれていく。捨て身の最終戦を前にして、鷲津をも巻き込んで、芝野は決死の反撃を決断する。 |
ハゲタカ 5 シンドローム(上) | 真山仁 | 講談社 | 2020-11-28 | 1100 | 世界的な企業買収者・鷲津政彦は、原発を建設する民営会社株の買収に失敗。財・政・官がもつれあう権力構造の複雑怪奇さを思い知る。その後リベンジを懸け総本山「首都電力」に買収を仕掛けようとした矢先、未曾有の地震、津波、原発事故が日本を襲う。巨大買収のリアルを描く、「ハゲタカ」シリーズ第5弾! |
ハゲタカ 5 シンドローム(下) | 真山仁 | 講談社 | 2020-11-28 | 1078 | 官邸は迷走し、首都電が責任回避に奔走するばかり。原発メルトダウンの危機は確実に進行する。表向き救世主として振る舞う鷲津は、けっして本当の狙いを明かさない。原発事故の危機のカウントダウンと、ハゲタカ鷲津の巨大買収劇が、同時並行で進む、リアル金融サスペンス。驚愕と感動の結末へ向かう! |
バケモノの子 | 細田守 | 角川 | 2015-08-13 | 605 | この世界には、人間の世界とは別に、もう1つの世界がある。バケモノの世界だ。ある日、ひとりぼっちの少年がバケモノ界“渋天街”に迷い込み、バケモノ・熊徹の弟子となって、九太という名前を授けられる。奇妙な師弟関係の2人はことあるごとにぶつかり合う。だが、修行と冒険の日々を重ねるうち、次第に絆が芽生え、ともに成長する。まるで本当の親子のように―。細田守監督が書き下ろす原作小説! |
箱庭 | 内田康夫 | 文藝春秋社 | 2010-06-06 | 680 | 義姉に届いた一葉の写真とメッセージ。セピア色の写真には、女学生の頃の義姉と友人がセーラー服姿で微笑んでいた。相談をうけた浅見光彦は、友人の行方を追い、広島の厳島へ。辿りついた先には、一人の女性の薄幸な人生と、安芸の宮島と岩国で見つかった二つの死体の謎が待っていた。文芸ミステリーの不朽の名作。 |
箱根の坂(上) | 司馬遼太郎 | 講談社 | 2010-07-01 | 680 | 応仁ノ乱で荒れる京都、室町幕府の官吏、伊勢氏一門の末席に、伊勢新九郎、後の北条早雲がいた。家伝の鞍作りに明け暮れる、毒にも薬にもならぬ人間で生涯をことなく送るのが望み、と考えていた。だが、妹分の美しい娘、千萱の出現が彼の今までの生き方を激変させる契機となり、覇者への道を歩み出した。 |
箱根の坂(中) | 司馬遼太郎 | 講談社 | 2010-07-01 | 680 | 守護・今川義忠の死による混乱を鎮めるため、早雲は駿河に下り、嫡子・竜王丸を後見することとなる。室町幕府の力はなきに等しく、国人・地侍たちが力を持ち始めていた。この時代の大きな変化を鋭く先取りした早雲は、天性の知略で彼らの信望を得、政敵を退けていき、有名な北条の治世の土台を築いていく。 |
箱根の坂(下) | 司馬遼太郎 | 講談社 | 2010-07-01 | 680 | 関東制覇を目指して、先ず伊豆を切り取った早雲は、越えがたい箱根の坂を越えて、ついに小田原攻略に成功した。まさにその時、戦国の幕が切って落とされた のである。伝統的教養と近代的領国経営法で関東の覇者となり、治世の理想を実現させ、歴史を変えていった男、北条早雲の一生を描いた傑作長編小説完結。 |
箸墓幻想 | 内田康夫 | 角川 | 2010-06-06 | 660 | 邪馬台国の研究に生涯を費やした孤高の考古学者・小池拓郎が殺された。その直後、彼の発掘していた古墳から邪馬台国の手がかりと思われる銅鏡が発見され、考古学界は騒然となる。浅見光彦は、小池が寄宿していた当麻寺の住職から事件解決を依頼され、早春の大和路へ向かった。老考古学者が遺した一通の古い手紙と色褪せた写真?住職の娘・有里とともに事件を追う浅見は、いつしか時を超えた女達の妄執に搦め捕られてゆく。古代史のロマンを背景に展開する格調高い文芸ミステリー。 |
パソコン探偵の名推理 | 内田康夫 | 講談社 | 2010-06-06 | 540 | 名門=現代学園のハテナクラブが生み出したお化けパソコン「ゼニガタ」。口の悪さと計算力、それと正しい文字が一度でディスプレイに出ないのが悩みの迷短低、いや名探偵。私立探偵事務所の初潮、じゃなくて所長の鴨田英作ともども難事件をビットビットとなで切っていく快刀乱麻は、笑い死なぬよう要注意! |
八号古墳に消えて | 黒川博行 | 角川 | 2021-11-05 | 748 | 大阪の遺跡発掘現場で、崩れ落ちた土砂の下から大学教授の死体が発見された。事故かと思われたが、死体の気管と食道から採取された泥は現場のものではなかった。警察が捜査を始めるが、別の遺跡発掘現場でも調査員が不可解な死を遂げる……。大阪府警の二人の刑事、通称“黒マメコンビ”が、金と欲に毒された考古学界の内幕を暴き、遺跡発掘と大学のポストを巡る連続殺人事件に挑む!〈大阪府警捜査一課〉シリーズ、黒マメコンビ第三弾! |
はちまん−上− | 内田康夫 | 角川 | 2010-06-06 | 620 | 長野県中野市の小内八幡神社、その名に惹かれて立ち寄ったフリーカメラマンの小内美由紀は、全国の八幡神社を巡礼している飯島という老人に出会う。だが、不可解な言葉を残して美由紀と別れた老人は、秋田県で死体となって発見された。浅見光彦は、日本各地の美しい風景と混乱の戦後史の中に、この元文部官僚の軌跡をたどることになるが…。この国のありかたを問う著者が壮大な思いをこめて紡ぐ巨編。 |
はちまん−下− | 内田康夫 | 角川 | 2010-06-06 | 620 | 殺された飯島が八幡神社を巡った理由はなんだったのか?事件を追う浅見光彦は老人の閉ざされた半生と癒えることのない戦争の傷痕に胸を痛める。愛するものと信ずべきもののために殉じた人々が、若者たちに託した戦後半世紀の誓い。それが、美由紀と婚約者の松浦に思いもかけぬ悲劇をもたらすことになろうとは…。松浦の赴任地である高知県に飛んだ浅見を最大の試練が待ち受ける。 |
果つる底なき | 池井戸潤 | 講談社 | 2016-03-26 | 713 | 「これは貸しだからな。」謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった……。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ1人、銀行の暗闇に立ち向かう! 第44回江戸川乱歩賞受賞作 |
初ものがたり | 宮部みゆき | 新潮社 | 2010-06-12 | 500 | 本所深川をあずかる回向院の旦那こと、岡っ引きの茂七が、下っ引きの糸吉、権三とともに摩訶不思議な事件の数々に立ち向かう。歓び、哀しみ、苦悩、そして恋…。江戸下町に生きる人々が織りなす人間模様を描く連作時代小説。 |
花咲舞が黙ってない | 池井戸潤 | 中央公論社 | 2017-10-10 | 799 | その日、東京第一銀行に激震が走った。頭取から発表されたライバル行との合併。生き残りを懸けた交渉が進む中、臨店指導グループの跳ねっ返り・花咲舞は、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまう。隠蔽工作、行内政治、妖怪重役…このままでは我が行はダメになる!花咲舞の正義が銀行の闇に斬り込む痛快連作短篇。 |
華の下にて | 内田康夫 | 講談社 | 2010-06-06 | 730 | 国際生花シンポジウム開催中の京都で、雑誌記者が殺された。仕事を引き継いだ浅見光彦だが、目の前で第二の殺人が。五百年の伝統を持つ華道家元の封印された秘密とは。十五歳の娘・奈緒をめぐる後継争い、異端の天才華道家との確執も絡む華麗なる連続殺人に、浅見は挑む。記念すべき傑作長篇。第100作。 |
破門 | 黒川博行 | 角川 | 2017-02-09 | 994 | 「わしのケジメは金や。あの爺には金で始末をつけさせる」映画製作への出資金を持ち逃げされた、ヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。失踪したプロデューサーを追い、桑原は邪魔なゴロツキを病院送りにするが、なんと相手は本家筋の構成員だった。禁忌を犯した桑原は、組同士の込みあいとなった修羅場で、生き残りを賭けた大勝負に出るが―。直木賞受賞作にして、エンターテインメント小説の最高峰「疫病神」シリーズ! |
祓師・鬼龍光一(1)陰陽 | 今野敏 | 中央公論社 | 2010-08-17 | 720 | 若い女性を陵辱のうえ惨殺する異常な事件が東京の各所で発生した。捜査にかりだされた警視庁の富野は、現場に毎度現れる黒ずくめの人物に気づく。その男の名は、鬼龍光一。「祓師」という怪しい肩書きに警戒する富野だが、いつの間にか絶妙な協力関係で事件の真相へ迫ることになる。警察小説と伝奇小説が合体した、今野敏ならではのエンターテインメントシリーズ第一弾。 |
祓師・鬼龍光一(2)憑物 | 今野敏 | 中央公論社 | 2010-08-17 | 680 | 渋谷のクラブで十五人もの惨殺死体が発見された。客や店員が死ぬまで斬りつけ合ったというのだ。やがて都内の各所で同様の事件が起き、その現場には必ず不気味な六芒星が残されていた。捜査を進める富野は、再び鬼龍光一に協力を求める。はたして祓師と刑事の名コンビは未曾有の殺人事件を解決できるのか?警察、伝奇、アクション、すべての要素が詰まった傑作シリーズ第二弾。 |
バラ色の未来 | 真山仁 | 光文社 | 2019-11-30 | 946 | カジノ誘致に失敗し、身を滅ぼした元町長の鈴木一郎は、総理官邸前で「大嘘つき!」と叫んだ。東西新聞社の記者・結城洋子は、彼の境遇を知り、統合型リゾートの暗部を探る。だが、社の内外で無数の壁に阻まれ取材は難航。一方、華やかな表舞台の裏側では、それぞれの思惑を抱えた政治家や外資系企業が蠢いていた。記者たちは矜持にかけて、闇に潜む真相の解明に挑む! |
パラドックス13 | 東野圭吾 | 講談社 | 2014-05-30 | 896 | 運命の13秒。人々はどこへ消えたのか? 13時13分、突如、想像を絶する過酷な世界が出現した。陥没する道路。炎を上げる車両。崩れ落ちるビルディング。破壊されていく東京に残されたのはわずか13人。なぜ彼らだけがここにいるのか。彼らを襲った“P-13 現象”とは何か。生き延びていくために、今、この世界の数学的矛盾(パラドックス)を読み解かなければならない! 張りめぐらされた壮大なトリック。論理と倫理の狭間でくり広げられる、究極の人間ドラマ。“奇跡”のラストまで1秒も目が離せない、東野圭吾エンターテインメントの最高傑作! --このテキストは、 ハードカバー 版に関連付けられています。 |
薔薇の殺人 | 内田康夫 | 角川 | 2010-06-06 | 483 | 浅見光彦の遠縁の大学生・緒方聡が女子高生誘拐の嫌疑をかけられた。何でも一目惚れして、のこのこと家まで後をつけていたらしい。あきれる浅見ではあったが、聡の濡れ衣を晴らそうと、行方不明になった浜田文絵の家を訪れる。そこに届けられていた一通の脅迫状。文面には文絵の出生の秘密をばらすといった内容が…。文絵は人気俳優・三神洋と「宝塚」出身の女優・鳥越美春との十七年前の秘めやかな愛の結晶だったのだ。数日後、文絵が遺体で発見された。浅見は悲劇の真相を追って、乙女の都「宝塚」へと向かう。 |
ハリー・ポッターと賢者の石 | J.K.ローリング | 静山社 | 2010-06-12 | 1995 | ハリー・ポッターは孤児。意地悪な従兄にいじめられながら11歳の誕生日を迎えようとしたとき、ホグワーツ魔法学校からの入学許可証が届き、自分が魔法使いだと知る。キングズ・クロス駅、9と3/4番線から紅色の汽車に乗り、ハリーは未知の世界へ。親友のロン、ハーマイオニーに助けられ、ハリーの両親を殺した邪悪な魔法使いヴォルデモートとの運命の対決までの、息を飲む展開。9歳から108歳までのファンタジー。 |
ハリー・ポッターと秘密の部屋 | J.K.ローリング | 静山社 | 2010-06-12 | 1995 | 魔法学校で一年間を過ごし、夏休みでダーズリー家に戻ったハリーは意地悪なおじ、おばに監禁されて餓死寸前。やっと、親友のロンに助け出される。しかし、新学期が始まった途端、また事件に巻き込まれる。ホグワーツ校を襲う姿なき声。次々と犠牲者が出る。そしてハリーに疑いがかかる。果たしてハリーはスリザリン寮に入るべきだったのだろうか。ヴォルデモートとの対決がその答えを出してくれる。 |
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 | J.K.ローリング | 静山社 | 2010-06-12 | 1995 | 夏休みのある日、ハリーは13歳の誕生日を迎える。あいかわらずハリーを無視するダーズリー一家。さらに悪いことに、おじさんの妹、恐怖のマージおばさんが泊まりに来た。耐えかねて家出するハリーに、恐ろしい事件がふりかかる。脱獄不可能のアズカバンから脱走した囚人がハリーの命を狙っているという。新任のルーピン先生を迎えたホグワーツ校でハリーは魔法使いとしても、人間としてもひとまわりたくましく成長する。さて、今回のヴォオルデモートとの対決は? |
ハリー・ポッターと炎のゴブレット 上下巻 | J.K.ローリング | 静山社 | 2010-06-12 | 3990 | 魔法界のサッカー、クィディッチのワールドカップが行なわれる。ハリーたちを夢中にさせたブルガリア対アイルランドの決勝戦のあと、恐ろしい事件が起こる。そして、百年ぶりの開かれる三大魔法学校対抗試合に、ヴォルデモートが仕掛けた罠はハリーを絶体絶命の危機に陥れる。しかも、味方になってくれるはずのロンに、思いもかけない異変が…。 |
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 上下巻 | J.K.ローリング | 静山社 | 2010-06-12 | 3990 | 復活したヴォルデモートとの戦いはいつ始まるのか?ハリーにはなんの知らせも来ない。そして突然ハリーは吸魂鬼に襲われる。「不死鳥の騎士団」に助けだされたハリーは、「騎士団」が何か重大な秘密を守っていることを知る。新学期が始まり、恐ろしい新任教授アンブリッジと黒い扉の夢に悩まされ続けるハリーに、チョウ・チャンが微笑みかける…。 |
ハリー・ポッターと謎のプリンス 上下巻 | J.K.ローリング | 静山社 | 2010-06-12 | 3990 | ヴォルデモートの復活のせいで、夏だというのに国中に冷たい霧が立ち込めていた。そんな中を、ダーズリーの家にダンブルドアがやって来るという。いったい何のために?そして、ダンブルドアの右手に異変が……。17年前の予言は、ハリーとヴォルデモートとの対決を避けられないものにした。過酷な運命に立ち向かう16歳のハリーに、ダンブルドアの個人教授が始まる。 |
ハリー・ポッターと死の秘宝 上下巻 | J.K.ローリング | 静山社 | 2010-06-12 | 3990 | 7月31日、17歳の誕生日に、母親の血の護りが消える。「不死鳥の騎士団」に護衛されてプリベット通りを飛び立ったハリーに、どこまでもついていくロンとハーマイオニー。一方、あれほど信頼していたダンブルドアには、思いがけない過去が。分霊箱探しのあてどない旅に、手掛かりはダンブルドアの遺品だけ。 |
播磨灘物語(1) | 司馬遼太郎 | 講談社 | 2010-07-01 | 660 | 黒田官兵衛。戦国時代末期の異才。牢人の子に生まれながらも、二十二歳にして播州・小寺藩の一番家老になる。だが、「この程度の小天地であくせくして自分 は生涯をおわるのか」という倦怠があった。欲のうすい官兵衛だが、「広い世界へ出て、才略ひとつで天下いじりがしてみたい」という気持ちは強かった。 |
播磨灘物語(2) | 司馬遼太郎 | 講談社 | 2010-07-01 | 660 | 官兵衛は信長に新時代が出現しつつあるというまぶしさを感じていた。「だからこそ織田家をえらんだ」のだ。信長に拝謁した官兵衛は、「播州のことは秀吉に 相談せよ」と言われ秀吉に会う。秀吉は官兵衛の才を認め、官兵衛も「この男のために何かせねばなるまい」と感じた。ふたりの濃密な関係が始まった。 |
播磨灘物語(3) | 司馬遼太郎 | 講談社 | 2010-07-01 | 660 | 官兵衛を信長に取りついでくれた荒木村重が信長に謀反を起こし毛利についた。翻意させるべく伊丹を訪れた官兵衛は囚われてしまう。信長は官兵衛も裏切った と錯覚し、子の松寿丸を殺せと命じた。竹中半兵衛の策で救われるが、官兵衛が牢を出た時は、半兵衛、既に病死。牢を出てからの官兵衛は身も心も変る。 |
播磨灘物語(4) | 司馬遼太郎 | 講談社 | 2010-07-01 | 660 | 信長が殺された。秀吉は「主の仇」光秀を山城山崎で討ち、その二年後には、豊臣政権を確立した。官兵衛は自分の天下構想を秀吉という素材によって、たとえ 一部でも描きえたことに満足だっただろう。この戦国の異才が秀吉に隠居を許され、髪をおろし入道し「如水」と号したのは、四十八歳のときであった。 |
春を背負って | 笹本稜平 | 文藝春秋社 | 2014-03-14 | 620 | 先端技術者としての仕事に挫折した長嶺亨は、山小屋を営む父の訃報に接し、脱サラをして後を継ぐことを決意する。そんな亨の小屋を訪れるのは、ホームレスのゴロさん、自殺願望のOL、妻を亡くした老クライマー…。美しい自然に囲まれたその小屋には、悩める人々を再生する不思議な力があった。心癒される山岳小説の新境地。 |
パレートの誤算 | 柚月裕子 | 祥伝社 | 2020-04-10 | 803 | ベテランケースワーカーの山川が殺された。新人職員の牧野聡美は彼のあとを継ぎ、生活保護受給世帯を訪問し支援を行うことに。仕事熱心で人望も厚い山川だったが、訪問先のアパートが燃え、焼け跡から撲殺死体で発見されていた。聡美は、受給者を訪ねるうちに山川がヤクザと不適切な関係を持っていた可能性に気付くが…。生活保護の闇に迫る、渾身の社会派ミステリー! |
半落ち | 横山秀夫 | 講談社 | 2010-06-12 | 620 | 「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に"落ち"ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは?。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。 |
ハング | 誉田哲也 | 中央公論社 | 2012-10-22 | 720 | 警視庁捜査一課の堀田班は、宝飾店オーナー殺人事件の容疑者を自供により逮捕。だが公判では自白強要があったと証言され、翌日、班の刑事の一人が首を吊った姿で見つかる。そしてさらなる死の連鎖が…。刑事たちは巨大な闇から仲間を、愛する人を守ることができるのか。誉田作品史上もっともハードな警察小説。 |
盤上の敵 | 北村薫 | 講談社 | 2021-09-04 | 836 | 猟銃を持った殺人犯(黒のキング)が、妻・友貴子(白のクイーン)を人質に我が家に立てこもる。 末永純一(白のキング)は警察を出し抜き、犯人と交渉を始める。 警察とテレビカメラに包囲される中、周到に準備を進める純一が秘す慟哭の真実とは? 二度読み必至! 本格ミステリの粋を極めた驚愕の北村マジック炸裂! |
盤上の向日葵(上) | 柚木裕子 | 中央公論社 | 2021-03-05 | 732 | 平成六年、夏。埼玉県の山中で白骨死体が発見された。遺留品は、名匠の将棋駒。叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志した新米刑事の佐野は、駒の足取りを追って日本各地に飛ぶ。折しも将棋界では、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介が、世紀の一戦に挑もうとしていた―― |
犯人に告ぐ〈上〉 | 雫井脩介 | 双葉社 | 2010-08-07 | 630 | 闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった?史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。 |
犯人に告ぐ〈下〉 | 雫井脩介 | 双葉社 | 2010-08-07 | 650 | 犯人=“バットマン”を名乗る手紙が、捜査本部に届き始めた。巻島史彦は捜査責任者としてニュース番組に定期的に出演し、犯人に「もっと話を聞かせて欲しい」と呼びかけ続ける。その殺人犯寄りの姿勢に、世間および警察内部からも非難の声が上がり、いつしか巻島は孤独な戦いを強いられていた?。犯人に“勝利宣言”するクライマックスは圧巻。「普段ミステリーや警察小説を読まない人をも虜にする」と絶賛された、世紀の快作。 |
BT’63(上) | 池井戸潤 | 講談社 | 2015-10-08 | 637 | 父が遺した謎の鍵を手にすると、大間木琢磨の視界に広がるのは、四十年前の風景だった。若き日の父・史郎が体験した運送会社での新事業開発、秘められた恋…。だが、凶暴な深い闇が史郎に迫っていた。心を病み妻に去られた琢磨は自らの再生をかけ、現代に残る父の足跡を調べる―。父と息子の感動長編。 |
BT’63(下) | 池井戸潤 | 講談社 | 2015-10-08 | 639 | 呪われたトラックBT21号の運転手四人が次々と殺され、史郎が精魂を注いだ新事業も立ち行かない。すべては闇の住人、成沢が仕掛けたことだった。愛する鏡子まで成沢の罠に陥り、史郎は苦悩の選択をする―。一方の琢磨は、現代に残っていたBT21号を手に入れる。「物語」のすべてがつまった圧倒的大作。 |
ヒートアップ | 中山七里 | 幻冬舎 | 2022-02-01 | 715 | 七尾究一郎は、おとり捜査も許されている厚生労働省所属の優秀な麻薬取締官。製薬会社が兵士用に開発した特殊薬物?ヒート?が闇市場に流出し、それが原因で起こった抗争の捜査を進めていた。だがある日、殺人事件に使われた鉄パイプから、七尾の指紋が検出される……。誰が七尾を嵌めたのか!? 誰も犯人を見抜けない、興奮必至の麻取ミステリ! |
日暮らし(上) | 宮部みゆき | 講談社 | 2010-06-21 | 580 | 浅草の似顔絵扇子絵師が殺された。しかも素人とは思えない鮮やかな手口で。「探索事は井筒様のお役目でしょう」?。岡っ引きの政五郎の手下、おでこの悩み、植木職人佐吉夫婦の心、煮売屋のお徳の商売敵。本所深川のぼんくら同心・平四郎と超美形の甥っ子・弓之助が動き出す。著者渾身の時代ミステリー。 |
日暮らし(中) | 宮部みゆき | 講談社 | 2010-06-21 | 580 | 佐吉が人を殺めた疑いを受け、自身番に身柄を囚われた。しかも殺した相手が実の母、あの葵だという。今頃になって、誰が佐吉に、十八年前の事件の真相を教えたりしたのだろう?真実を探し江戸を走り回る平四郎。「叔父上、わたしは、本当のことがわからないままになってしまうことが案じられるのです」。 |
日暮らし(下) | 宮部みゆき | 講談社 | 2010-06-21 | 580 | 「ねぇ叔父上、ここはひとつ、白紙に戻してみてはいかがでしょう」。元鉄瓶長屋差配人の久兵衛からもたらされた築地の大店。湊屋が長い間抱えてきた「ある事情」。葵を殺した本当の下手人は誰なのか。過去の嘘や隠し事のめくらましの中で、弓之助の推理が冴える。進化する“宮部ワールド”衝撃の結末へ。 |
蜩の記 | 葉室麟 | 祥伝社 | 2014-11-17 | 741 | 豊後羽根藩の檀野庄三郎は不始末を犯し、家老により、切腹と引き替えに向山村に幽閉中の元郡奉行戸田秋谷の元へ遣わされる。秋谷は七年前、前藩主の側室との密通の廉で家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。編纂補助と監視、密通事件の真相探求が課された庄三郎。だが、秋谷の清廉さに触るうち、無実を信じるようになり…。凛烈たる覚悟と矜持を描く感涙の時代小説!(平成23年度下半期第146回直木賞受賞作) |
秘剣の名医1 | 永井義男 | コスミック出版 | 2023-03-30 | 669 | 吉原の裏長屋に住み、表舞台には現れぬ若き医師・沢村伊織。日夜あやしげな薬を調合し、小銭を稼ぎつつも、ひとたび患者の前に立てば、長崎仕込みの外科医術を駆使する凄腕の名医だ。代々、幕府の奥医師を輩出する名門武家に生まれた伊織は、家族の反対を押しきり、長崎留学へと旅立つ。師・シーボルトのもと、最新医学と西洋剣の妙技を学んだ伊織は、江戸への帰還とともに、数奇な運命に巻きこまれることとなるのだが…。吉原の陰に身をひそめながらも、伊織の天賦の才はさまざまな人を惹きつけ、やがて裏の名医として名を成していく。若き医師が医術と剣術で尊い命を救う、新シリーズの開幕! |
秘剣の名医2 | 永井義男 | コスミック出版 | 2023-04-10 | 669 | 吉原の裏長屋に住む若き医師・沢村伊織。 遊女の診察や、精力剤の調合などで生計を立てる、なんともあやしげな医者ではあるが、実のところ、シーボルト直伝の西洋医術を長崎で習得した、凄腕の名医でもあった。 そんな伊織のもとに、ある日、正吉という押しかけ弟子があらわれる。追い返そうとするものの、この正吉、意外な才を秘めており、しだいに、かすかな絆が、伊織との間に芽生えはじめる。 正吉の協力のもと、さまざまな患者や事件にかかわる伊織であったが、その裏で、想い人の花魁・梅の井の哀しき運命が動きだしていた……。 医と剣の大好評シリーズ、感涙必至の第二弾! |
秘剣の名医3 | 永井義男 | コスミック出版 | 2023-04-20 | 693 | 遊女の診療などを生業とする吉原の医師・沢村伊織。片手間に精力剤を作り、豪商へ売りこむなど、なんとも怪しげな男であるが、その実力は折り紙付き。かのシーボルトの弟子として、最新の西洋医術を身につけた、凄腕の医者である。名家に生まれながらも、幕府御典医としての道を閉ざされ、すっかりとやさぐれてしまった伊織であるが、心の奥底にあるのは、人の命を救いたいという真摯な思い。金こそすべてと言いつつ、なんのかんのと、貧乏な患者を助けてしまうのであった。そんな伊織のもとに、謎の美女が奇妙な依頼を持ちこんできたのだが…。医と剣の大人気シリーズ、新たな展開を見せる第三弾! |
秘剣の名医4 | 永井義男 | コスミック出版 | 2023-05-10 | 693 | 吉原の裏長屋で診療所をいとなむ医師・沢村伊織。表には出せぬ遊女の診察や金持ちの精力剤作りなど、なんともいかがわしい商売ではあるが、この伊織、幕府御典医の名家に生まれ、シーボルトの弟子となって西洋医術を会得した、凄腕の医者でもあった。そんな伊織のもとに、ある日、若い同心が訪ねてくる。名前を聞いたところでいっこうに覚えはないものの、男の顔を見たとたん、長崎留学時代の鮮烈な思い出がよみがえってきた。同心は、いまは粂之丞と名を変えた、かつての同輩・中島栄次郎であったのだ。ひさしぶりの再会に友誼を深めあうふたりであったが、中島は伊織に、ある挑戦的な提案をする…。大好評・医術時代の第四弾! |
秘剣の名医5 | 永井義男 | コスミック出版 | 2023-05-10 | 693 | 幕府御典医の名家に生まれ、長崎に留学し、シーボルトの弟子となって最新の医術を会得した医者・沢村伊織。 幕府の夷狄弾圧のあおりで、やむなく吉原の裏長屋で診療所を開いたのだが、 数々の治療やそれにともなう事件を解決していった結果、 蘭学塾の経営とともに奉行所のいわば検死官を担うこととなった。 そんなある日のこと、伊織は、越後屋の主人から大きな手術を頼まれる。 背中を刀でばっさり斬られていたが、さいわいにも大事にはいたらず、 無事に治療を終えていたのだが、どうやらその裏には、表沙汰にはできぬ、 家族の呪いが秘められているようであった……。 実際に家系図を駆使し、意外な展開で贈る人気シリーズ第五弾! |
秘剣の名医6 | 永井義男 | コスミック出版 | 2023-06-20 | 693 | 吉原を抜け、下谷の旗本屋敷内にあらたな診療所を開いた蘭方医の沢村伊織。 遊女や遊郭の金持ち客などの依頼とは縁遠くなったものの、 ではごく普通の医者になったかと言えば、それもちと違う。 かつての学友である奉行所同心・中島粂之丞の要請で、 伊織は、町奉行所の実質的な検死医とも言える存在となっていたのだ。 そんな伊織の診療所に、怪我を負った按摩が転がりこんでくる。 手当を終えた伊織に、按摩はおのれが巻きこまれた、なんとも奇妙な事件を告白する。 そしてその一件は、謎の亡骸と消えた大金、過去の悲惨な殺しの裏側へと、密接に絡んでくるのだが……。 最新医術を駆使し、事件の謎に迫る大好評シリーズ・第六弾! |
秘剣の名医7 | 永井義男 | コスミック出版 | 2023-06-20 | 693 | 棒手振の浅吉が天秤棒でかついでいたのは、売れ残った南瓜ではなく、なんと無残な男の生首だった!この陰惨な事件を担当することになった南町奉行所同心・鈴木順之助は、すぐさま蘭方医・沢村伊織の出動を要請する。この伊織、幕府御典医の名家に生まれながらも、シーボルトの弟子となって最新の西洋医術を会得、しかも恐るべき西洋剣の遣い手という、まこと風変わりな武士であった。さっそく捜査を開始した伊織たちは、ほどなくして謎の首無し死体を発見する。当然、同一人物かに思われたが、その裏にはさまざまな人物の思惑が交錯していて…。大好評シリーズ・第七弾! |
秘剣の名医8 | 永井義男 | コスミック出版 | 2023-07-10 | 693 | 長崎で最新医学を学び、西洋剣術をも会得した若き医者・沢村伊織。 ある日、そんな伊織のもとに、かつての学友である吉田剛三郎が訪ねてくる。 旧友を温めつつも吉田が頼んできたのは、ずばりある手術の手伝い……某藩の若君の性的不能を治療するというものであった。 いささか他聞をはばかる話ではあったが、ことはお世継ぎ問題、ひいては、御家の存続にもかかわってくる。 当人はもとより、藩全体を巻き込んだ、じつに深刻な問題なのであった。 一方、奉行所の要請によりある亡骸の検死をおこなった伊織は、高価なお宝をめぐる騒動にも巻きこまれていく。 謎の刺客を迎え討ち、その先に伊織が見た真実とは……。大好評シリーズ・第八弾! |
秘剣の名医9 | 永井義男 | コスミック出版 | 2023-07-15 | 693 | 医者の名家を飛びだし、長崎にて最新医術を修得して、 科学と推理により犯罪を解き明かす、異能の医師・ 沢村伊織。 そんな伊織がかまえる町場の診療所へ、ある男の死が伝えられる。 男は商家の番頭で、どうやら妾の家で腹上死してしまったらしい。 いささか体裁は悪いものの、よくある不幸な出来事だと判断したのもつかの間、 死んだ番頭が告げていた素性は、すべてでたらめなものであった! 俄然、謎を深めてきた変死事件は、思わぬところで質屋にまつわる驚愕のたくらみに繋がっていくのだが……。 謎が謎を呼ぶ怪事件に、伊織の推理が閃く。シリーズ・第九弾! |
秘剣の名医10 | 永井義男 | コスミック出版 | 2023-07-15 | 693 | 歓楽街である上野山下のとある店の中で、女の腐乱死体が発見される。 しかも女は身ごもっていたようで、不幸にも、 この世に産まれることなく、胎児も亡くなってしまっていた。 当然のことながら、亡骸が見つかった店がなにか関係しているものと思われたが、 ここしばらくは休業状態……肝心の店主は、謎の失踪を遂げていた。 簡単なようでいて、なかなか全貌がつかめぬ殺人事件を前に、 同心の鈴木順之助は、蘭方医・沢村伊織に協力を要請する。 冴えた推理で少しずつ謎を解き明かしていく伊織であったが、 その裏には、おぞましい闇が隠されていた。好評シリーズ・第十弾! |
秘剣の名医11 | 永井義男 | コスミック出版 | 2023-07-15 | 693 | 浅草にある岡場所で、遊女の亡骸が見つかった。何者かに殺されたのはたしかなのだが、 不思議なことに、現場の部屋の戸口は閉められ、下手人は忽然と消えてしまっていた。 しかも、同様の密室殺人が、これまでに連続しているのだという。 このなんとも奇怪な事件にかかわった若き蘭方医・沢村伊織は、 少ない手がかりから、被害者同士の奇妙な共通点を見抜く。 鍵となる謎の女の存在に行き着いた伊織であったが、その先には、さらなる深い闇が隠されていた。 そして事件解決の動きとは別に、伊織の私生活にも、 これまでにない大きな変化が生まれようとしていたのだが……。 物語の転換点ともなる、好評シリーズ・第十一弾! |
秘剣の名医12 | 永井義男 | コスミック出版 | 2023-07-15 | 693 | 腕のよい蘭方医として知られ、ときに奉行所の検死もおこなう 沢村伊織のもとへ、舞台道具屋の手代が駆けこんできた。 なんでも、店主の母が立ったまま苦悶の表情を浮かべて亡くなったらしく、 その死因を調べてほしいという、複雑怪奇な依頼であった。 果たして人は立ったまま死ぬのか、また壮絶な最期を思わせる遺体は、なにを意味するのか……。 直接の死因についてはあたりをつけたものの、死にいたった状況は依然としてわからない。 そんな伊織のもとへ、死亡時刻の違う男女心中の検死という、 これまた奇妙な事件が持ちこまれる。頻発する怪事件を読み解く伊織が、 最後にたどりついた真実とは!? 好評シリーズ・第十二弾! |
秘剣の名医13 | 永井義男 | コスミック出版 | 2023-07-15 | 693 | 下谷の田んぼに、女性の腕と足が落ちている…… 巡回中の南町奉行所同心・鈴木順乃助にもたらされたのは、そんな凶報であった。 さっそく検分をはじめた鈴木は、現場の状況から、 下手人はおそらく女ではないか、という絶妙な推理を披露する。 だが、それ以上の進展は見られず、捜査が難航するなか、 岡っ引の辰治が怪しげな御家人の存在を探りあてた。 いっぽう、腕のよい蘭方医かつ検死係として数々の事件を解決してきた名医・沢村伊織も、 まったく別のバラバラ事件へと巻き込まれていく。 果たして、ふたつの猟奇的事件に隠された驚愕の真実とは……。 奇怪な謎に科学で挑む名医の活躍! シリーズ・第十三弾。 |
秘剣の名医14 | 永井義男 | コスミック出版 | 2023-07-15 | 704 | 殺しの報せを受けた奉行所同心・鈴木順乃介が足を踏み入れたのは、まさに血の海の現場であった。殺されていたのは左官の孫六。胸と腹あわせて八カ所も刺された、凄惨な亡骸である。事件現場からはお絹という女が姿を消していたが、その容疑が固まる前に、なんとお絹らしき亡骸が不忍池で見つかってしまう。そんななか、医師の沢村伊織は、湯島天神前で行方知れずとなった十歳の女の子の事件にかかわっていく。一見して無関係なふたつの事件のように思えたが、探索が進むうちに、哀しくそして忌まわしい、あるつながりが見えてくるのであった・・・。最先端の蘭方医学と西洋剣で謎に挑む、人気シリーズ・第十四弾。 |
秘剣の名医15 | 永井義男 | コスミック出版 | 2024-03-01 | 693 | ある日、伊織は腹を切り裂いたという急患の手当てに呼ばれる。患者は乱心のすえ、みずから腹を切ったという話であったが、どこか納得のいかぬ奇妙な説明であった。時を同じくして伊織は、隠居した与力に請われ、未解決事件にかかわることとなる。大店の後継ぎ騒動は、実の父親がわからぬという難問につながり、終わったはずの事件から不穏な気配が立ちのぼる……。 表で裁けぬ卑劣な犯人に、伊織たちの奇抜な復讐がはじまる! 大人気シリーズ第十五弾! |
眉山 | さだまさし | 幻冬舎 | 2010-06-12 | 520 | 東京で働く咲子は、故郷の徳島で一人暮らす母が末期癌で数ヶ月の命と告知される。徳島に滞在し、母を看取ろうと決心した矢先、咲子は母が自分に黙って「献体」を申し込んでいたことを知る。それはなぜなのか?やがて咲子は、まだ会ったことのない父の存在と、母の想いに辿り着く。毅然と生きてきた女性の切なく苦しい愛が胸をうつ長篇小説。 |
丕緒(ひしょ)の鳥 | 小野不由美 | 新潮社 | 2013--06-28 | 620 | 「絶望」から「希望」を信じた男がいた。慶国に新王が登極した。即位の礼で行われる「たいしや大射」とは、鳥に見立てた陶製の的を射る儀式。陶工である丕緒(ひしょ)は、国の理想を表す任の重さに苦慮する。希望を託した「鳥」は、果たして大空に羽ばたくのだろうか──表題作「丕緒の鳥」ほか、己の役割を全うすべく、走り煩悶する、名も無き男たちの清廉なる生き様を描く短編4編を収録。 |
悲嘆の門(上) | 宮部みゆき | 新潮社 | 2018-13-15 | 727 | インターネット上に溢れる情報の中で、法律に抵触するものや犯罪に結びつくものを監視し、調査するサイバー・パトロール会社「クマー」。大学一年生の三島孝太郎は、先輩の真岐に誘われ、五カ月前からアルバイトを始めたが、ある日、全国で起きる不可解な殺人事件の監視チームに入るよう命じられる。その矢先、同僚の大学生が行方不明になり…。“言葉”と“物語”の根源を問う、圧倒的大作長編。 |
悲嘆の門(中) | 宮部みゆき | 新潮社 | 2018-13-15 | 680 | 失踪した同僚の森永を探す三島孝太郎は、西新宿セントラルラウンドビルで元捜査一課の刑事・都築に出会う。だが、そこで二人を待ち受けていたのは、まさに“怪物”と呼ぶべき存在だった…。“狼”を名乗る謎の美少女・森崎友理子との遭遇。クマー社長・山科鮎子を襲う悲劇。悪意による“物語”が拡散され、汚濁に満ちた闇が日常へと迫る中、正義と復讐に燃える青年は、ある決断を下す。 |
悲嘆の門(下) | 宮部みゆき | 新潮社 | 2018-13-15 | 724 | おまえは後悔する―。度重なる守護戦士の忠告に耳を貸さず、連続切断魔の特定に奔走する三島孝太郎。なぜ、惨劇は起きたのか。どうして、憎しみは消えないのか。犯人と関わる中で、彼の心もまた、蝕まれていく。そうした中、妹の友人・園井美香の周囲で積み重なった負の感情が、新たな事件を引き起こす。都築の、ユーリの制止を振り切り、孝太郎が辿りついた場所。“悲嘆の門”が、いま開く。 |
羊と鋼の森 | 宮下奈都 | 文藝春秋社 | 2018-06-28 | 702 | 高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。ひたすら音と向き合い、人と向き合う外村。個性豊かな先輩たちや双子の姉妹に囲まれながら、調律の森へと深く分け入っていく―。一人の青年が成長する姿を温かく静謐な筆致で描いた感動作。 |
ひとめぼれ | 畠中恵 | 文藝春秋社 | 2020-06-29 | 748 | 同心の養子となった吉五郎、最近様子がおかしい。幼い許嫁の一葉が、甘い顔だちの青年にひとめぼれしたようで―。一方、良き伴侶をえた色男の清十郎は親になろうとしており、妻を亡くした町名主の跡取り・麻之助には、新たな出会い?いつの世も、人の生死と色事は思い通りにならぬもの。シリーズ第六弾! |
ヒトリシズカ | 誉田哲也 | 双葉社 | 2012-06-30 | 650 | 本書は、あなたに新しい興奮をもたらす。それは、第一章「闇一重」で幕を開ける。男が拳銃で撃たれて死亡する。犯人逮捕が間近となった矢先、司法解剖をした法医学者から連絡が入る。心臓に達していた銃弾は、一度止まってからまた動いたというのだー。第二章 「蛍蜘蛛」で驚愕、第四章「罪時雨」で唖然、最終章「独静加」で…何を見る?-。 |
鄙の記憶 | 内田康夫 | 幻冬舎 | 2010-06-06 | 630 | 静岡の寸又峡で「面白い人に会った」という言葉を残しテレビ記者が殺された。事件を追う老新聞記者と浅見光彦は現場で出会い、友情が芽生え始める。だが老記者は手がかりを追って出かけた秋田で姿を消し、浅見は彼の旧友にからむ一億四千万円の遺産の秘密に辿り着く。やがて彼が対峙した哀しき連続殺人鬼とは?人の業が胸をうつ傑作ミステリ。 |
火花 | 又吉直樹 | 文藝春秋社 | 2017-12-09 | 626 | 売れない芸人の徳永は、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、師と仰ぐ。神谷の伝記を書くことを乞われ、共に過ごす時間が増えるが、やがて二人は別の道を歩むことになる。笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。第153回芥川賞受賞作。芥川賞受賞記念エッセイ「芥川龍之介への手紙」を収録。 |
ビブリア古書堂の事件手帖(1)栞子さんと奇妙な客人たち | 三上延 | アスキーメディアワークス | 2013-01-28 | 620 | 鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。 |
ビブリア古書堂の事件手帖(2)栞子さんと謎めく日常 | 三上延 | アスキーメディアワークス | 2013-01-28 | 557 | 鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前とは勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。変わらないことも一つある―それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、人の秘密、そして想いがこもっている。青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき―。 |
ビブリア古書堂の事件手帖(3)栞子さんと消えない絆 | 三上延 | アスキーメディアワークス | 2013-01-28 | 578 | 鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連の賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。人々は懐かしい本に想いを込める。それらは予期せぬ人と人の絆を表出させることも。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読みとっていく。彼女と無骨な青年店員が、その妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは?絆はとても近いところにもあるのかもしれない―。これは“古書と絆”の物語。 |
ビブリア古書堂の事件手帖(4)栞子さんと二つの顔 | 三上延 | アスキーメディアワークス | 2013-02-25 | 599 | 珍しい古書に関係する、特別な相談――謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その古い家には驚くべきものが待っていた。 稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと持ち主は言う。 金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、迷宮のように深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが――。 |
ビブリア古書堂の事件手帖 (5) 栞子さんと繋がりの時 | 三上延 | アスキーメディアワークス | 2014-02-13 | 599 | 静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。 物思いに耽ることが増えた彼女はついにこう言うのであった。必ず答えは出す、ただ今は待ってほしいと。 ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。いわくつきのそれらに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。 脆いようで強固な人の想いに触れ、二人の気持ちは次第に近づいているように見えた。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。 この邂逅は必然か? 彼女は母を待っていたのか? すべての答えが出る時が迫っていた。 |
ビブリア古書堂の事件手帖 (6) 栞子さんと巡るさだめ | 三上延 | アスキーメディアワークス | 2015-01-17 | 616 | 太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年。ビブリア古書堂の二人の前に、彼が再び現れる。今度は依頼者として。違う『晩年』を捜しているという奇妙な依頼。署名ではないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。本を追ううちに、二人は驚くべき事実に辿り着く。四十七年前にあった太宰の稀覯本を巡る盗難事件。それには二人の祖父母が関わっていた。過去を再現するかのような奇妙な巡り合わせ。深い謎の先に待つのは偶然か必然か? |
ビブリア古書堂の事件手帖(7)栞子さんと果てない舞台 | 三上延 | アスキーメディアワークス | 2017-04-04 | 702 | ビブリア古書堂に迫る影。太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた老獪な道具商の男。彼はある一冊の古書を残していく―。奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。青年店員と美しき女店主は、彼女の祖父によって張り巡らされていた巧妙な罠へと嵌っていくのだった…。人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁。その物語に幕引きのときがおとずれる。 |
ビブリア古書堂の事件手帖(2-1) ~扉子と不思議な客人たち~ | 三上延 | アスキーメディアワークス | 2018-11-16 | 659 | ある夫婦が営む古書店がある。鎌倉の片隅にひっそりと佇む「ビブリア古書堂」。その店主は古本屋のイメージに合わない、きれいな女性だ。そしてその傍らには、女店主にそっくりな少女の姿があった―。女店主は少女へ、静かに語り聞かせる。一冊の古書から紐解かれる不思議な客人たちの話を。古い本に詰まっている、絆と秘密の物語を。人から人へと受け継がれる本の記憶。その扉が今再び開かれる。 |
ビブリア古書堂の事件手帖(2-2)?扉子と空白の時? | 三上延 | アスキーメディアワークス | 2022-06-03 | 693 | ビブリア古書堂に舞い込んだ新たな相談事。それは、この世に存在していないはずの本――横溝正史の幻の作品が何者かに盗まれたという奇妙なものだった。 どこか様子がおかしい女店主と訪れたのは、元華族に連なる旧家の邸宅。老いた女主の死をきっかけに忽然と消えた古書。その謎に迫るうち、半世紀以上絡み合う一家の因縁が浮かび上がる。 深まる疑念と迷宮入りする事件。ほどけなかった糸は、長い時を超え、やがて事の真相を紡ぎ始める――。 |
ビブリア古書堂の事件手帖(2-3)-扉子と虚ろな夢- | 三上延 | アスキーメディアワークス | 2022-06-03 | 737 | 春の霧雨が音もなく降り注ぐ北鎌倉。古書に纏わる特別な相談を請け負うビブリアに、新たな依頼人の姿があった。 ある古書店の跡取り息子の死により遺された約千冊の蔵書。高校生になる少年が相続するはずだった形見の本を、古書店の主でもある彼の祖父は、あろうことか全て売り払おうとしているという。 なぜ――不可解さを抱えながら、ビブリアも出店する即売会場で説得を試みる店主たち。そして、偶然依頼を耳にした店主の娘も、静かに謎へと近づいていく――。 |
ヒポクラテスの試練 | 中山七里 | 祥伝社 | 2022-06-03 | 792 | 偏屈だが解剖の腕は超一流の光崎藤次郎教授が率いる浦和医大法医学教室に、城都大附属病院の内科医・南条がやって来た。前日に搬送され急死した前都議会議員・権藤の死に疑問があるという。肝臓がんが死因とみられたが、九カ月前に受けた健康診断では問題がなかった。捜査に駆り出された埼玉県警の古手川は、権藤の甥が事故米を使って毒殺を目論んだ証拠を掴む。しかし、光崎が司法解剖から導き出した答えは恐るべき感染症だった! 直後、権藤の周囲で新たな不審死が判明。感染源特定に挑む新米助教・栂野真琴が辿り着いた驚愕の真実とは |
ヒポクラテスの誓い | 中山七里 | 祥伝社 | 2022-06-03 | 737 | 栂野真琴は浦和医大の研修医。単位不足のため、法医学教室に入ることになった。真琴を出迎えたのは法医学の権威・光崎藤次郎教授と「死体好き」な外国人准教授キャシー。傲岸不遜な光崎だが、解剖の腕と死因を突き止めることにかけては超一流。光崎の信念に触れた真琴は次第に法医学にのめりこんでいく。彼が関心を抱く遺体には敗血症や気管支炎、肺炎といった既往症が必ずあった。「管轄内で既往症のある遺体が出たら教えろ」という。なぜ光崎はそこにこだわるのか――。解剖医の矜持と新人研修医の情熱が隠された真実を導き出す、迫真の法医学ミステリー! WOWOWで連続ドラマ化! |
ヒポクラテスの憂鬱 | 中山七里 | 祥伝社 | 2022-06-03 | 748 | 埼玉県警のホームページの掲示板に“修正者”を名乗る書き込みがあった。今後、県下で起きる自然死・事故死に企みがないかどうか見極めろという。同日のアイドルの転落死にも言及したため、県警の古手川と浦和医大法医学教室の助教・真琴は再捜査と遺体の解剖に臨んだ。結果、炙り出されたアイドルの秘密と司法解剖制度の脆弱さとは? シリーズ第二弾 |
ヒポクラテスの悔恨 | 中山七里 | 祥伝社 | 2022-07-20 | 836 | 「一人だけ殺す。絶対に自然死にしか見えないかたちで」浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授への脅迫文がネットに書き込まれた。日本の解剖率の低さを訴えるテレビ番組での、問題の九割はカネで解決できるという彼の発言が発端だった。 挑発などなかったかのように、いつもの冷静さで解剖する光崎。一方、助教の真琴は光崎の過去に手がかりを求めると、ある因縁が浮上し……。 |
秘密 | 東野圭吾 | 文藝春秋社 | 2010-06-08 | 660 | 妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。 |
姫島殺人事件 | 内田康夫 | 新潮社 | 2010-06-06 | 620 | 大分県国東半島の先に浮かぶ姫島。謎と伝説に彩られたこの小島で、島の長の息子が惨殺された。取材で滞在していた浅見光彦は、島民の間に漂う微妙な空気に気づく。さしたる産業がない島で、密かに画策されていた恐るべき企み。海岸に流れ着いた死体。錯綜する人間関係の裏で、殺意の糸を操る者は誰か。事件の背景を追って九州本土の山奥に車を走らせた光彦が直面する戦慄の真実?。 |
氷獄 | 海堂尊 | 角川 | 2021-09-13 | 792 | 「私が絞首台に吊されるその時、日本の正義は亡びるのです」 新人弁護士・日高正義が初めて担当する事件は、2年前、手術室での殺人事件として世を震撼させた「バチスタ・スキャンダル」だった。被疑者の黙秘に苦戦し、死刑に追い込めない検察。弁護をも拒み続ける被疑者に日高正義は、ある提案を持ち掛けた。こうして2人は、被疑者の死刑と引き換えに、それぞれの戦いを開始する――。(「氷獄」) 『チーム・バチスタの栄光』のその後を描いた表題作を含む、全4篇。 待望のシリーズ最新作。田口・白鳥も登場! ◆収録作 「双生」……医師・田口公平のもとで研修に励むすみれ・小百合の桜宮姉妹。外来患者の夫の異変に気付いたすみれは、ある斬新な治療法を提案する。 「星宿」……十字星を見たい――。看護師の如月翔子は、手術を拒否し続ける少年・村本亮の願いを叶えるため、便利屋・城崎を呼び出し――。 「黎明」……末期癌の妻が入所した東城大学医学部付属病院のホスピスは、治る希望を捨て、死を受け入れるという方針だった。夫・章雄は反発するが……。 「氷獄」……新人弁護士・日高正義は「バチスタ・スキャンダル」の被疑者のもとを訪れた。弁護の拒否を続ける被疑者に、日高正義はある提案を持ち掛ける。 |
氷雪の殺人 | 内田康夫 | 文藝春秋社 | 2010-06-06 | 620 | 最北の国境をのぞむ利尻島で、一人の男が変死を遂げた。警察が自殺として処理しようとする中、謎のメッセージと一枚のCD を託された浅見光彦。調査を進めていくうちに、背後に蠢く巨大な謀略が見え隠れする?。光彦と兄・陽一郎の思いは、“国”を動かすのか。戦後、日本人が喪った「覚悟」をテーマに描いた渾身の長篇小説。 |
標的 | 真山仁 | 文藝春秋社 | 2020-01-17 | 858 | 特捜検事・冨永真一のもとに、初の女性総理候補、越村みやび厚労相に関する情報提供者が現れる。超高齢社会に突入する日本。福祉行政の隙間で利権を狙う者、政界の権謀術数、ぶつかり合う検事と記者それぞれの正義。息もつかせぬ物語の結末は!?『コラプティオ』『売国』に続く「権力と正義」シリーズ第三弾! |
漂泊の楽人 | 内田康夫 | 講談社 | 2010-06-06 | 560 | 静岡県沼津市に住む漆原肇子は、相次いで肉親を失った。ボートから転落死した兄は生前、自分が死んだら浅見という男に愛用のワープロをあげてくれと言い、何者かに刺殺された母は「シシ、ハマダ、コガ」という言葉を遺した。肇子は母の育った新潟県月潟村が、子どもによる大道芸・角兵衛獅子発祥の地だと知る。沼津と月潟を結ぶ、浅見光彦と肇子の探偵行が始まった。 |
広重殺人事件 | 高橋克彦 | 講談社 | 2010-06-08 | 650 | 広重は幕府に暗殺された?若い浮世絵学者津田良平が“天童広重”発見をもとに立てた説は、ある画商を通して世に出た。だが津田は、愛妻冴子のあとを追って崖下に身を投げてしまう。彼の死に謎を感じた塔馬双太郎が、調べてたどりついた意外な哀しい真相とは?深い感動の中で浮世絵推理3部作ついに完結! |
琵琶湖周航殺人歌 | 内田康夫 | 講談社 | 2010-06-06 | 470 | 琵琶湖畔、ひとり旅を楽しむ史絵のまどろみは唸るような男の歌声で破られた。翌日、遊覧船に流れる「琵琶湖哀歌」こそ、あのメロディではないか。そのころ琵琶湖の水を守る会のリーダーが密室で死亡。自殺か他殺か、友人の窮地を救うため浅見光彦も車を西に走らせる。やがて究明される湖水をめぐる陰謀とは。 |
ファントム・ピークス | 北林一光 | 角川 | 2011-08-09 | 660 | 長野県安曇野。半年前に山で行方不明となった妻の頭蓋骨が見つかった。三井周平は悲嘆に暮れながらも、遭難場所から遠く離れた場所で発見されたことに疑問を持つ。あれほど用心深かった妻に何があったのか?数週間後、沢で写真を撮っていた女子大生が行方不明に。捜索を行う周平たちをあざ笑うかのように第三の事件が起こる。山には、一体何が潜んでいるのか!?稀有の才能が遺した、超一級のパニック・エンタテインメント。 |
終幕(フィナーレ)のない殺人 | 内田康夫 | 講談社 | 2010-06-06 | 580 | 芸能界の大御所・加堂孝次郎の箱根の別荘で十四人の賓客を迎え、華麗な晩餐会が開かれようとしていた。その中に浅見光彦と幼なじみ野沢光子の当惑した顔があった。実は二年連続して不審な死亡事故が起きているのだ。果たして男優の永井智宏が何者かに毒殺された。いよいよ連続殺人劇の序曲が始まる。 |
封印 | 黒川博行 | 文藝春秋社 | 2017-01-06 | 594 | ボクサー崩れの酒井は、恩人・津村のパチンコ店で働く釘師。ある日苦情に対応したが、以後査察や業者の取引中止が相次ぎ、何者かに身に覚えのない“物”を渡せと脅迫され、ついには津村が失踪する。大阪中のヤクザが政治家をも巻き込んで探している物とは何か。酒井は封印を破り、自らの拳をふるって立ち向かう。 |
風葬の城 | 内田康夫 | 講談社 | 2010-06-06 | 490 | 白虎隊のふるさと、会津を訪れた浅見光彦の目の前で塗師平野が謎の死を遂げた。折りしも東京で歯科技工士として働く平野の息子も、帰郷途中で失踪。殺人事件の第一発見者となってしまった浅見は、理知的な美しさをたたえた会津女子高の新人教師、安達理紗の助けを得て、見えない犯人を追いつめてゆく?。 |
フォルトゥナの瞳 | 百田尚樹 | 新潮社 | 2016-04-30 | 767 | 幼い頃に家族を火事で失い天涯孤独の身となった木山慎一郎は友人も恋人もなく、自動車塗装工として黙々と働くだけの日々を送っていた。だが突然「他人の死の運命」を視る力を手に入れ、生活は一変する。はじめて女性と愛し合うことを知った慎一郎の「死の迫る人を救いたい」という思いは、無情にも彼を窮地へと追いやり…。生死を賭けた衝撃のラストに心震える、愛と運命の物語。 |
深追い | 横山秀夫 | 講談社 | 2010-06-12 | 580 | 不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。交通課事故係の秋葉は妖しい匂いに惑い、職務を逸脱してゆく(表題作)。鑑識係、泥棒刑事、少年係、会計課長…。三ツ鐘署に勤務する七人の男たちが遭遇した、人生でたった一度の事件。その日、彼らの眼に映る風景は確かに色を変えた。骨太な人間ドラマと美しい謎が胸を揺さぶる、不朽の警察小説集?。 |
富豪刑事 | 筒井康隆 | 新潮社 | 2010-06-29 | 460 | キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくわえた富豪刑事こと、神戸大助が難事件を解決してゆく。金を湯水のように使って。 |
不祥事 | 池井戸潤 | 講談社 | 2015-04-25 | 751 | ベテラン女子行員はコストだよ―そう、うそぶく石頭の幹部をメッタ斬るのは、若手ホープの“狂咲”こと花咲舞。トラブルを抱えた支店を回って業務改善を指導する花咲は、事務と人間観察の名手。歯に衣着せぬ言動で、歪んだモラルと因習に支配されたメガバンクを蹴り上げる!新ヒロインの活躍が痛快なオフィス名編集。 |
伏(ふせ) 贋作・里見八犬伝 | 桜庭一樹 | 文藝春秋社 | 2012-11-24 | 700 | 伏―人であって人でなく、犬の血が流れる異形の者―による凶悪事件が頻発し、幕府はその首に懸賞金をかけた。ちっちゃな女の子の猟師・浜路は兄に誘われ、江戸へ伏狩りにやってきた。伏をめぐる、世にも不思議な因果の輪。光と影、背中あわせにあるものたちを色鮮やかに描く傑作エンターテインメント。 |
仏果を得ず | 三浦しおん | 双葉社 | 2015-03-14 | 648 | 高校の修学旅行で人形浄瑠璃・文楽を観劇した健は、義太夫を語る大夫のエネルギーに圧倒されその虜になる。以来、義太夫を極めるため、傍からはバカに見えるほどの情熱を傾ける中、ある女性に恋をする。芸か恋か。悩む健は、人を愛することで義太夫の肝をつかんでいく―。若手大夫の成長を描く青春小説の傑作。 |
不等辺三角形 | 内田康夫 | 角川 | 2013-04-30 | 710 | 名古屋の名家に代々伝わる「幽霊箪笥」の修理を依頼した男が、港の運河で殺された。さらにその箪笥修理の職人を訪ねた謎の男の死が、遠く奥松島で発覚する。真相究明を依頼された浅見光彦は、箪笥に隠されていた五言絶句と「在不等辺三角形之重心」という謎の一文に目を留めた。二つの死と漢詩を結ぶ接点とは!?作家生活三十周年&講談社創業百周年記念書き下ろし作品。 |
プラージュ | 誉田哲也 | 幻冬舎 | 2018-01-19 | 745 | 仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。気晴らしに出掛けた店で、勧められるままに覚醒剤を使用し、逮捕される。仕事も友達も住む場所も一瞬にして失った貴生が見つけたのは、「家賃5万円、掃除交代制、仕切りはカーテンのみ、ただし美味しい食事付き」のシェアハウスだった。だが、住人達はなんだか訳ありばかりのようで…。 |
プライド | 真山仁 | 新潮社 | 2013-01-06 | 546 | 確信犯的に期限切れ食材を使った菓子職人の胸中に迫る表題作、変人官僚が事業仕分け人と対決する「一俵の重み」。逆境を支えるのがプライドなら、人を狂わせるのもまたプライド。現代を生き抜くために、絶対に譲れないものは何か。社会問題の深層に潜む、現場の人々の一筋縄ではいかない思いに光を当て、深層心理まで描きこんだ極上フィクション六編と掌編「歴史的瞬間」を収録。 |
プラチナデータ | 東野圭吾 | 幻冬舎 | 2013-12-07 | 760 | 国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA操作システム。警察庁特殊解析研究所・神楽龍平が操るこのシステムは、現場の 刑事を驚愕させるほどの正確さを持って次々と犯人を特定していく。検挙率が飛躍的に上がる中、新たな殺人事件が発生。殺さ れたのは、そのシステム開発者である天才数学者・蓼科早樹とその兄・耕作で、神楽の友人でもあった。彼らは、なぜ殺されたの か?現場に残された毛髪を解析した神楽は、特定された犯人データに打ちのめされることになる。犯人の名は、『神楽龍平』――。 追う者から追われる者へ。事件の鍵を握るのは『プラチナデータ』という謎の言葉。そこに隠された陰謀とは。果たして神楽は警察 の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。 |
ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 | 東野圭吾 | 光文社 | 2023-12-30 | 990 | 結婚を控えた神尾真世に「父が殺害された」と警察から連絡が入った。真世は仕事と結婚準備を抱えたまま、寂れた故郷へ降り立つ。そこは人が滅多に訪れない小さな観光地で、ようやく射した希望の光すら新型コロナウイルスの蔓延により奪われた町だった。殺害現場となった実家に赴くと、警察官ではない、謎の人物が入り込んでいて――。真っ当ではない手段も厭わない、破天荒な”黒い魔術師”が犯人と警察に挑む! 東野圭吾による大注目の新シリーズ、「ブラック・ショーマン」開幕! |
ブラックペアン1988 | 海堂尊 | 講談社 | 2018-04-07 | 751 | 一九八八年、世はバブル景気の頂点。「神の手」をもつ佐伯教授が君臨する東城大学外科教室に、帝華大の「ビッグマウス」高階講師が、食道癌の手術を簡単に行える新兵器「スナイプ」を手みやげに送り込まれてきた。揺れる巨艦…!大ベストセラー『チーム・バチスタの栄光』に繋がるミステリー、一巻本として新装刊行。 |
プリズム | 百田尚樹 | 幻冬舎 | 2014-05-30 | 745 | ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。ときに荒々しく怒鳴りつけ、ときに馴れ馴れしくキスを迫り、ときに紳士的に振る舞う態度に困惑しながらも、聡子は彼に惹かれていく。しかしある時、彼は衝撃の告白をする。「僕は、実際には存在しない男なんです」。感涙必至の、かつてない長編恋愛サスペンス。 |
プリンセス・トヨトミ | 万城目学 | 文藝春秋社 | 2011-06-18 | 750 | このことは誰も知らない―四百年の長きにわたる歴史の封印を解いたのは、東京から来た会計検査院の調査官三人と大阪下町育ちの少年少女だった。秘密の扉が開くとき、大阪が全停止する!?万城目ワールド真骨頂、驚天動地のエンターテインメント、ついに始動。特別エッセイ「なんだ坂、こんな坂、ときどき大阪」も巻末収録。 |
ブルータスの心臓 | 東野圭吾 | 光文社 | 2010-06-08 | 600 | 産業機器メーカーで人工知能ロボットの開発を手がける末永拓也。将来を嘱望される彼は、オーナーの末娘・星子の婿養子候補になるが、恋人・康子の妊娠を知り、困惑する。そんな矢先、星子の腹違いの兄・直樹から、同僚の橋本とともに、共同で康子を殺害する計画を打ち明けられ…。大阪・名古屋・東京を結ぶ完全犯罪殺人リレーがスタートした。傑作長編推理。 |
ブルーマーダー | 誉田哲也 | 光文社 | 2015-07-08 | 799 | 池袋の繁華街。雑居ビルの空き室で、全身二十カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。さらに半グレ集団のOBと不良中国人が同じ手口で殺害される。池袋署の形事・姫川玲子は、裏社会を恐怖で支配する怪物の存在に気づく―。圧倒的な戦闘力で夜の街を震撼させる連続殺人鬼の正体とその目的とは?超弩級のスリルと興奮!大ヒットシリーズ第六弾。 |
ブレイズメス1990 | 海堂尊 | 講談社 | 2018-04-24 | 700 | この世でただ一人しかできない心臓手術のために、モナコには世界中から患者が集ってくる。天才外科医の名前は天城雪彦。カジノの賭け金を治療費として取り立てる放埒な天城を日本に連れ帰るよう、佐伯教授は世良に極秘のミッションを言い渡す。 |
分身 | 東野圭吾 | 集英社 | 2010-06-08 | 730 | 私にそっくりな人がもう一人いる。あなたにそっくりな人がもう一人。札幌で育った女子大生と、東京で育った女子大生…。宿命の二人を祝福するのは誰か。追跡と逃走の遥かな旅が始まるサスペンス。 |
文福茶釜 | 黒川博行 | 文藝春秋社 | 2018-04-24 | 540 | 古美術でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいに容赦はない。入札目録の図版さしかえ、水墨画を薄く剥いで二枚にする相剥本、ブロンズ彫像の分割線のチェック、あらゆる手段を用いて贋作づくりに励む男たちの姿は、ある種感動的ともいえる。はたして「茶釜」に狸の足は生えるのか?古美術ミステリーの傑作。 |
平家伝説殺人事件 | 内田康夫 | 新潮社 | 2010-06-06 | 540 | 銀座ホステス・萌子は、三年間で一億五千万になる仕事という言葉に誘われ、偽装結婚をする…。高知にある平家の落人部落に秘められた謎。そこに住む野生のカモシカを思わせる美少女佐和。 |
ベイジン(上) | 真山仁 | 幻冬舎 | 2013-02-18 | 680 | 中国の威信を賭けた北京五輪の開幕直前。開会式に中継される“運転開始”を控えた世界最大規模の原子力発電所では、日本人技術顧問の田嶋が、若き中国共産党幹部・〓(とう)に拘束されていた。このままでは未曾有の大惨事に繋がりかねない。最大の危機に田嶋はどう立ち向かうのか―。時代の激流と人間の生き様を描く著者の真髄が結実した大傑作。 |
ベイジン(下) | 真山仁 | 幻冬舎 | 2013-02-18 | 680 | 衝撃的な事故シミュレーションを突きつけられた田嶋と〓(とう)は、徹底的な補強工事を決意し、最大の障壁である政府の実力者を失脚させることに成功する。不和を乗り越え、“希望”を手に突き進む二人の夢―世界最大の原発から、北京五輪開会式に光は届くのか?中国の暗部と現実を描き、共に生きる希望を謳い上げる一大傑作エンターテインメント。 |
ヘーメラーの千里眼 (上) | 松岡圭祐 | 小学館 | 2010-06-09 | 650 | 航空自衛隊の演習中に発生した未曽有の過失事故。事故を起こしたのは戦闘機の精鋭パイロット・伊吹直哉だった。国家の威信に重大な波紋が生じる一方、かねてから麻薬密輸船の領海侵犯に頭を抱えていた防衛庁は、パイロットの精神鑑定を要求する巨大企業にも翻弄され、途轍もない陰謀に巻き込まれていく?。かつての恋人でもある伊吹を守るため、臨床心理士・岬美由紀は青春を謳歌した航空自衛隊基地に帰還。そして彼の精神鑑定に乗り出すのだが。これまで描かれなかった美由紀の「愛と青春」も明かされ、本格戦記小説へと昇華された千里眼シリーズ最高傑作上巻。 |
ヘーメラーの千里眼 (下) | 松岡圭祐 | 小学館 | 2010-06-09 | 650 | 自ら精神鑑定を求める航空自衛隊のエースパイロット・伊吹直哉。彼の背後へこころの治療を完全にビジネスと捉えた巨大企業の影が忍び寄る。一方で、演習中に起きた過失事故の被害者家族のもとには不可解な脅迫文が届いたが。密輸船の領海侵犯は繰り返され、護衛するは元人民解放軍の傭兵が操る戦闘機。国境を越えた悪の策略を看破した美由紀は、再びF15DJの操縦桿を握り、宿敵ミグ31の待つ日本海の戦地へと飛び立つ。果たして巨大企業と密輸船の恐るべき陰謀とは?。岬美由紀が生涯を賭けて挑む壮絶な空中戦を目撃せよ!千里眼シリーズ渾身の巨編下巻。 |
ペテロの葬列 上 | 宮部みゆき | 文藝春秋社 | 2019-01-29 | 745 | 杉村三郎が巻き込まれたバスジャック事件。実は、それが本当の謎の始まりだった――。『誰か』『名もなき毒』に続くシリーズ第三弾。 今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室の杉村三郎は、ある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇する。事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたが、実はそれが本当の謎の始まりだった――。 事件の真の動機に隠された、日本という国、そして人間の本質に潜む闇。杉村三郎が巻き込まれる最悪の事件。息もつかせぬ緊迫感の中、物語は二転三転、そして驚愕のラストへ。2014年、小泉孝太郎主演で連続ドラマ化。 |
ペテロの葬列 下 | 宮部みゆき | 文藝春秋社 | 2019-01-29 | 756 | 杉村三郎らバスジャック事件の被害者に届いた「慰謝料」。送り主は?金の出所は?老人の正体は?謎を追う三郎が行き着いたのは、かつて膨大な被害者を生んだ、ある事件だった。待ち受けるのは読む者すべてが目を疑う驚愕の結末。人間とは、かくも不可思議なものなのか―。これぞ宮部みゆきの真骨頂。 |
返事はいらない | 宮部みゆき | 新潮社 | 2012-12-24 | 578 | 失恋からコンピュータ犯罪の片棒を担ぐにいたる微妙な女性心理の動きを描く表題作。『火車』の原型ともいえる「裏切らないで」。切なくあたたかい「ドルシネアにようこそ」など6編を収録。日々の生活と幻想が交錯する東京。街と人の姿を鮮やかに描き、爽やかでハートウォーミングな読後感を残す。宮部みゆきワールドを確立し、その魅力の全てが凝縮された山本賞受賞前夜の作品集。 |
変身 | 東野圭吾 | 講談社 | 2010-06-08 | 620 | 世界初の脳移植手術を受けた平凡な男を待ちうけていた過酷な運命の悪戯!脳移植を受けた男の自己崩壊の悲劇。平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める。 |
放課後 | 東野圭吾 | 講談社 | 2010-06-08 | 600 | 校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将??犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が……。乱歩賞受賞の青春推理。 |
ボーダレス | 誉田哲也 | 光文社 | 2021-02-22 | 792 | 〈教室の片隅で密かに小説を書く女子高生と、彼女に興味を惹かれる同級生〉〈事故で失明した妹と、彼女を気遣い支える姉〉〈音大入試に挫折して実家の喫茶店を手伝う姉と、彼女に反発する妹〉〈年上の女性に熱い思慕を抱く令嬢〉 交わらないはずの彼女たちの人生が一つに繋がるとき、そこに待ち受ける運命とは!? |
北斎殺人事件 | 高橋克彦 | 講談社 | 2010-06-08 | 700 | ボストン美術館で殺された老日本人画家とは何者か。一方日本では、謎の生涯を送った浮世絵師葛飾北斎の正体に迫ろうと研究家たちが資料を追う。北斎は陰密だった?日本とアメリカを結ぶキイはどこか?『写楽殺人事件』に続く浮世絵推理の傑作。日本推理作家協会賞受賞作。 |
星封陣 | 高橋克彦 | 講談社 | 2010-06-08 | 1020 | 東北の一村がいま奇怪な勢力に狙われる!古代、蘇我氏に敗れた物部氏一族が東北にとてつもない秘宝を封じ込んだという。それを守る物部の末裔に対し、秘宝奪取に権力と暴力を使える巨大組織が襲いかかる。村人の主緋星幸丸(あかぼしさいわいまる)は自分が秘宝の鍵を握ると自覚、仲間と共に絶望的戦闘に決起する!伝奇超大作。 |
ボス・イズ・バック | 笹本稜平 | 光文社 | 2018-01-19 | 605 | しがない私立探偵の“おれ”にとって最重要の顧客「山藤組」組長の山虎が、いきなり引退して堅気になると言い出した。本当なら事務所が潰れかねない大事だ。だが、案の定その裏には、とんでもない魂胆があるようで―。(表題作)ゴリラまがいの悪徳刑事に、金と女に目がない生臭坊主…個性的な面々とのやり取りも楽しい、ユーモラスで痛快な連作ミステリー! |
北国街道殺人事件 | 内田康夫 | 集英社 | 2010-06-06 | 560 | 良寛と一茶を卒論に選んだ田尻風見子と野村良樹の二人は、信越路に調査旅行に出る。その途中、長野県野尻湖で良樹がフィルムを盗まれ、そこで人骨で発見されたH大の畑野教授の事件を捜査していた信濃のコロンボ・竹村警部と知り合う。さらに竹村は二人の話から畑野が発見された同じ日に良寛ゆかりの地・五合庵で良寛研究家の大沢助教授が殺されたことを知り、事件の奇妙な繋りに気付いた。 |
坊ちゃん殺人事件 | 内田康夫 | 中央公論社 | 中央公論社 | 520 | 居候のルポライター、浅見家の「坊っちゃん」光彦は、四国松山に漱石、子規、山頭火の足跡をたどる取材に出た。途中、瀬戸大橋で出会った美女から痴漢に間違われるが、数日後、彼女は絞殺体で発見される。さらに、好奇心で覗いた句会では、主宰の老俳人が毒死した。連続殺人の渦中に立たされた浅見光彦は、事件の鍵は「俳句」にあるとにらむのだが…。浅見光彦自身が記した危険な事件簿。 |
炎立つ1 | 高橋克彦 | 講談社 | 2010-06-08 | 680 | 陸奥の豪族安倍頼良(よりよし)の館では息子貞任(さだとう)の婚儀が盛大に始まった。平将門の乱が平定されてすでに 100年を越え朝廷は蝦夷(えみし)たちを俘囚(ふしゅう)と悔るばかりだった。源平の武士たちの台頭を前に東北の地に黄金の楽土を築こうとした藤原氏の夢がこの夜大きな炎となって燃えあがる。 |
炎立つ2 | 高橋克彦 | 講談社 | 2010-06-08 | 680 | 黄金の輝きが招いた戦乱を制した安倍頼良・貞任父子だが朝廷は源氏の総帥頼義を陸奥守として任命した。安倍一族と源氏の永い宿命の戦いがいま始まる。朝廷側に身を置きながらも、蝦夷たちの真実に触れ、藤原経清はもののふの心を揺さぶられる。後に「前九年の役」と歴史に記される戦いへと時は流れる。 |
炎立つ3 | 高橋克彦 | 講談社 | 2010-06-08 | 700 | 大敗を喫した源頼義・義家は謀議を尽くして巻き返しをはかる。安倍一族の内紛、出羽清原氏の参戦で安倍貞任・藤原経清の苦闘がつづく。陸奥の運命を担う二人の男は大きな炎となって空を染めようとしていた。凄絶な戦いが源氏と安倍氏の存亡をかけ、戦さ場に生きる人人の愛と哀しみをたたえながら始まる。 |
炎立つ4 | 高橋克彦 | 講談社 | 2010-06-08 | 730 | 安倍が滅び、出羽の清原一族が治めることとなった奥六郡に藤原経清の妻結有は忘れ形見の清丸とともに留まっていた。清原の嫡子武貞の妻としてである。亡き兄と夫の志を胸に秘め敵方の一族として忍従の戦いを続ける母子の前に源義家が陸奥守として現われる。清原一族の確執が「後 3年の役」の嵐を呼び起こす。 |
炎立つ5 | 高橋克彦 | 講談社 | 2010-06-08 | 680 | 朝廷に背き、蝦夷(えみし)の側に身を投じて戦った父藤原経清、叔父平永衡の名を継いだ清衡は源義家の力を借りて乱を治め、藤原に姓を改めて平泉に黄金の都を築いた。堂塔を建て勅使を迎えて栄華を誇る孫の秀衡の許に源氏との宿縁が3たび影を落とす。壮大なスケールで描く、傑作歴史小説ついに完結! |
本因坊殺人事件 | 内田康夫 | 角川 | 2010-06-06 | 504 | 宮城県鳴子温泉で高村本因坊と若手浦上八段との間で争われた【天棋戦」。高村はタイトルを失い、翌日荒雄湖で水死体で発見された。観戦記者・近江と天才棋士・浦上が謎の殺人に挑む。 |
ぼんくら (上) | 宮部みゆき | 講談社 | 2010-06-12 | 620 | 時代ミステリーの傑作遂に待望の文庫化!「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」??江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。その後、評判の良かった差配人が姿を消し、三つの家族も次々と失踪してしまった。いったい、この長屋には何が起きているのか。ぼんくらな同心・平四郎が動き始めた。著者渾身の長編時代ミステリー。 |
ぼんくら (下) | 宮部みゆき | 講談社 | 2010-06-12 | 620 | 店子を襲った殺し屋、差配人の出奔、謎の新興宗教騒ぎ。江戸下町の長屋から人がひとりずつ消えていく。連続する事件の裏の陰謀に、奉行所きっての怠け者同心・井筒平四郎と超美形少年・弓之助が挑む。直木賞受賞第1作の長編時代ミステリー。 |
本所おけら長屋 | 畠山健二 | PHP研究所 | 2015-01-10 | 669 | 本所亀沢町にある「おけら長屋」は騒動の宝庫だ。大家の徳兵衛、米屋奉公人の万造、左官の八五郎、後家女のお染―ひと癖ある住人が入り乱れて、毎日がお祭り騒ぎ。そんなおけら長屋に、わけあり浪人の島田鉄斎がやってきて…。貧しいくせにお節介、そそっかしいけど情に厚い。そんな庶民が織りなす、江戸落語さながらの笑いと情緒にあふれる連作時代小説。文庫書き下ろし。 |
本所深川ふしぎ草紙 | 宮部みゆき | 新潮社 | 2010-06-12 | 540 | 近江屋藤兵衛が殺された。下手人は藤兵衛と折り合いの悪かった娘のお美津だという噂が流れたが…。幼い頃お美津に受けた恩義を忘れず、ほのかな思いを抱き続けた職人がことの真相を探る「片葉の芦」。お嬢さんの恋愛成就の願掛けに丑三つ参りを命ぜられた奉公人の娘おりんの出会った怪異の顛末「送り提灯」など深川七不思議を題材に下町人情の世界を描く7編。宮部ワールド時代小説篇。 |
本陣殺人事件 | 横溝正史 | 角川 | 2010-08-17 | 660 | 一柳家の当主賢蔵の婚礼を終えた深夜、人々は悲鳴と琴の音を聞いた。新床に血まみれの新郎新婦。枕元には、家宝の名琴「おしどり」が…。密室トリックに挑み第一回探偵作家クラブ賞受賞。 |