名称 | 著者 | 出版社 | 登録日 | 参考価格 (購入時) | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
魔球 | 東野圭吾 | 講談社 | 2010-06-08 | 580 | 9回裏2死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた!すべてはこの1球に込められていた……捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。 |
マグマ | 真山仁 | 朝日新聞出版 | 2012-05-31 | 756 | 外資系ファンドの野上妙子は、地熱発電を運営する会社の再建を任される。地熱発電に命をかける老研究者、それを政争に利用する政治家、欧米からの執拗な圧力など、さまざまな思惑が交錯する中で、地熱ビジネスは成功するのか―ドラマ「ハゲタカ」の著者が描く大型経済情報小説。 |
まことの華姫 | 畠中恵 | 角川 | 2019-08-13 | 691 | 江戸は両国の見世物小屋では、“まことの華姫”が真実を語る―ともっぱらの噂。心の中にやむにやまれぬ思いを抱えた人々が、今日も真実を求めてお華の語りに耳をすます。外見と愛想は滅法良いが口の悪い姫様人形・お華と、その相方で話芸を繰り広げるヘタレの人形遣い芸人・月草。凸凹コンビの洒脱な人形語りで江戸の事件を快刀乱麻!市井に生きる人々の悲喜こもごもを描き出す新たな畠中ワールド、開幕! |
魔術はささやく | 宮部みゆき | 新潮社 | 2011-10-05 | 660 | それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。さらに魔の手は四人めに伸びていた…。だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。日本推理サスペンス大賞受賞作。 |
マスカレード・イブ | 東野圭吾 | 集英社 | 2014-09-13 | 648 | ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、一人の男に目をつけた。事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名を言わない。殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。「マスカレード」シリーズ第2弾。 |
マスカレード・ナイト | 東野圭吾 | 集英社 | 2020-10-15 | 979 | 練馬のマンションの一室で若い女性の他殺体が発見された。ホテル・コルテシア東京のカウントダウン・パーティに犯人が現れるという密告状が警視庁に届く。新田浩介は潜入捜査のため、再びフロントに立つ。コンシェルジュに抜擢された山岸尚美はお客様への対応に追われていた。華麗なる仮面舞踏会が迫るなか、顔も分からない犯人を捕まえることができるのか!?ホテル最大の危機に名コンビが挑む。 |
マスカレード・ホテル | 東野圭吾 | 集英社 | 2014-07-26 | 821 | 都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!?いま幕が開く傑作新シリーズ。 |
魔女は甦る | 中山七里 | 幻冬舎 | 2022-02-01 | 781 | 元薬物研究員が勤務地の近くで肉と骨の姿で発見された。埼玉県警の槇畑は捜査を開始。だが会社は2ヶ月前に閉鎖され、社員も行方が知れない。同時に嬰児誘拐と、繁華街での日本刀による無差別殺人が起こった。真面目な研究員は何故、無残な姿に成り果てたのか。それぞれの事件は繋がりを見せながら、恐怖と驚愕のラストへなだれ込んでいく……。 |
マスターキートン1完全版 | 浦沢直樹, 勝鹿北星 | 小学館 | 2013-02-18 | 1300 | 日本人の父とイギリス人の母を持つ、平賀=KEATON・太一は、大学で考古学の講師をしながら、保険のオプ(調査員)をしている。また、英国軍のSAS(英国特殊空挺部隊)で、サバイバル術の教官をしていたという経歴を持つ。そんなキートンの夢は、考古学者として、幻のドナウ文明を発掘すること。 異色の探偵、ここに登場!! 名作との誉れ高い『MASTERキートン』が完全版として復活!!雑誌掲載時の4色2色ページを完全再現したA5判の豪華版です。 |
マスターキートン2完全版 | 浦沢直樹, 勝鹿北星 | 小学館 | 2013-02-18 | 1300 | 保険会社の調査員(オプ)をしている平賀=KEATON・太一は、オックスフォード大学在学中に学生結婚をし、一女をもうけたが、間もなく離婚した。自分を鍛え直すため、英国軍に入り、SAS(英国特殊空挺部隊)の一員として活躍、フォークランド紛争、イラン大使館人質事件の際には、活躍を認められ、勲章を授与されている。その後、SASのサバイバル術の教官となった。 いつか、考古学者として身を立てることを夢見つつ、保険の調査員として、今日も世界中を回り、事件を追う日々が続く!! 20世紀最高の学術サスペンス『MASTERキートン』が完全版として復活!!雑誌掲載時の4色2色ページを完全再現したA5判の豪華版です。 |
マスターキートン3完全版 | 浦沢直樹, 勝鹿北星 | 小学館 | 2013-02-18 | 1300 | |
マスターキートン 4 完全版 | 浦沢直樹, 勝鹿北星 | 小学館 | 2013-02-18 | 1300 | 伝説の冒険サスペンス、完全版第4弾!! 元SAS隊員にして考古学者、そして探偵・・・・・・ 伝説の冒険サスペンスが完全版で甦る!! 名作との誉れ高い『MASTERキートン』が完全版として復活!!雑誌掲載時の4色2色ページを完全再現したA5判の豪華版です。 |
マスターキートン 5 完全版 | 浦沢直樹, 勝鹿北星 | 小学館 | 2013-02-18 | 1300 | |
マスターキートン 6 完全版 | 浦沢直樹, 勝鹿北星 | 小学館 | 2013-02-18 | 1300 | |
マスターキートン 7 完全版 | 浦沢直樹, 勝鹿北星 | 小学館 | 2013-02-18 | 1300 | 伝説の知的サスペンス、完全版第7弾!! 考古学者としての就職口は、相変わらず見つからずにいるキートン。だが、探偵(オプ)としての仕事は途切れることはない。東西の壁が壊され、世界が激変した20世紀終盤を舞台に、悲喜こもごもの人生と、キートンが遭遇する! 名作との誉れ高い『MASTERキートン』が完全版として復活!!雑誌掲載時の4色2色ページを完全再現したA5判の豪華版です。 |
マスターキートン 8 完全版 | 浦沢直樹, 勝鹿北星 | 小学館 | 2013-02-18 | 1300 | |
マスターキートン 9 完全版 | 浦沢直樹, 勝鹿北星 | 小学館 | 2013-02-18 | 1300 | |
マスターキートン 10 完全版 | 浦沢直樹, 勝鹿北星 | 小学館 | 2013-02-18 | 1300 | 伝説の知的ミステリー完全版第10弾!! 考古学者として身を立てたいと思いつつも、現実は探偵の仕事で忙殺される日々を送るキートン。いつまで探偵の仕事を続けるべきか――!?悩めるキートンだが、そんな彼を数々の難事件が待ち受ける…!! 名作との誉れ高い『MASTERキートン』が完全版として復活!!雑誌掲載時の4色2色ページを完全再現したA5判の豪華版です。 |
マスターキートン 11 完全版 | 浦沢直樹, 勝鹿北星 | 小学館 | 2013-02-18 | 1300 | マスターキートン 第11巻 |
マスターキートン 12 完全版 | 浦沢直樹, 勝鹿北星 | 小学館 | 2013-02-18 | 1300 | 伝説の知的サスペンス、感動の完結編!! 「人間は学びたいという心さえあれば、どんな所でも学ぶことができる」恩師の言葉を胸に、ついにドナウ文明が眠る場所・ルーマニアへ降り立ったキートン。だが、彼を待ち受けていたのは、ルーマニア国中を震撼させる恐るべき大事件だった――!! 夢と絶望が眠る国で、キートンは何を見る!?伝説の知的サスペンス、感動と興奮の完結編!! 名作との誉れ高い『MASTERキートン』が完全版として復活!!雑誌掲載時の4色2色ページを完全再現したA5判の豪華版です。 |
増山超能力師事務所 | 誉田哲也 | 文藝春秋社 | 2017-01-06 | 691 | 日暮里駅から徒歩10分。ちょっとレトロな雑居ビルの2階にある増山超能力師事務所―。所長の増山率いる、見た目も能力も凸凹な所員たちは、浮気調査や人探しなど、依頼人の悩み解決に今日も奔走。超能力が使えても、そこは人の子。異端の苦悩や葛藤を時にユーモラスに時にビターに描く人気シリーズ第1弾。 |
またあおう | 畠中恵 | 新潮社 | 2021-12-05 | 649 | お江戸は日本橋。長崎屋の跡取り息子、若だんなこと一太郎の周りには、愉快な妖たちが沢山。そんな仲間を紹介しようとして楽しい騒動が起きる「長崎屋あれこれ」や、屏風のぞきや金次らが『桃太郎』の世界に迷い込む「またあおう」、若だんなが長崎屋を継いだ後のお話で、妖退治の高僧・寛朝の形見をめぐる波乱を描く「かたみわけ」など豪華5編を収録した、文庫でしか読めない待望のシリーズ外伝。 |
まったなし | 畠中恵 | 文藝春秋社 | 2018-04-28 | 702 | 妻を亡くした悲しみが癒えぬ麻之助に対し縁談がひきもきらない色男の清十郎。思わぬ事件に巻き込まれながら清十郎も年貢を納める?! |
真夏の方程式 | 東野圭吾 | 文藝春秋社 | 2013-05-28 | 720 | 夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは―。 |
まほろ駅前多田便利軒 | 三浦しをん | 文藝春秋社 | 2011-07-16 | 570 | まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc.―ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。多田・行天の魅力全開の第135回直木賞受賞作。 |
護られなかった者たちへ | 中山七里 | 宝島社 | 2021-08-27 | 858 | 誰もが口を揃えて「人格者」だと言う、仙台市の福祉保険事務所課長・三雲忠勝が、身体を拘束された餓死死体で発見された。 怨恨が理由とは考えにくく、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。 しかし事件の数日前に、一人の模範囚が出所しており、男は過去に起きたある出来事の関係者を追っているらしい。そして第二の被害者が発見され――。 社会福祉と人々の正義が交差したときに、あなたの脳裏に浮かぶ人物は誰か。 |
真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ | 大沼紀子 | ポプラ社 | 2012-08-29 | 651 | 都会の片隅に真夜中にだけ開く不思議なパン屋さんがあった。オーナーの暮林、パン職人の弘基、居候女子高生の希実は、可愛いお客様による焼きたてパン万引事件に端を発した、失綜騒動へと巻き込まれていく…。期待の新鋭が描く、ほろ苦さと甘酸っぱさに心が満ちる物語。 |
真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒 | 大沼紀子 | ポプラ社 | 2012-12-24 | 672 | 真夜中にだけ開く不思議なパン屋さん「ブランジェリークレバヤシ」に現れたのは、美人で妖しい恋泥棒―。謎だらけの彼女がもたらすのは、チョコレートのように甘くてほろ苦い事件だった…。不器用な人たちの、切なく愛おしい恋愛模様を描き出す“まよパン”シリーズ第2弾。 |
真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生 | 大沼紀子 | ポプラ社 | 2012-12-24 | 672 | 夜が深まる頃、暗闇に温かい灯りをともすように「真夜中のパン屋さん」はオープンする。今回のお客様は希実につきまとう、少々変わった転校生。彼が企む“計画”によりパン屋の面々は、またもや事件に巻き込まれていく。重く切なく、でも優しい、大人気シリーズ第3弾。 |
真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 | 大沼紀子 | ポプラ社 | 2013-10-18 | 672 | 午前3時――真夜中にオープンする不思議なパン屋さんに現れたのは、ワケアリ男女の二人組。居候女子高生の希実は、彼らが抱える不穏な秘密によって、不本意ながらも、またまた事件に巻き込まれていく。降り止まない雨の中、希実の過去に隠された謎が明らかに……。人気シリーズ第4弾!! |
真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者 | 大沼紀子 | ポプラ社 | 2016-04-08 | 756 | 真夜中に開店する不思議なパン屋「ブランジェリークレバヤシ」に、手から白いハトを出す怪しげな中年男が現れる。それが店を揺るがす大騒動の幕開けだった。一方、母親と久しぶりの対面を果たした希実だったが、その隣にいたのは実に意外な人物で…。人気シリーズ第5弾!! |
真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 | 大沼紀子 | ポプラ社 | 2017-09-06 | 756 | 真夜中に開店する不思議なパン屋「ブランジェリークレバヤシ」。希実の母・律子の死から五年の月日が経ち、暮林や弘基の周辺には様々な変化の波が訪れていた。それは、常連客である斑目やソフィアやこだま、美作親子や多賀田たちにとっても同様だった。そしてもちろん、希実にとっても……。累計140万部突破のベストセラー「まよパン」シリーズ、ついに完結!! |
魔力の胎動 | 東野圭吾 | 角川 | 2021-04-15 | 748 | 悩める人々の前に現れた彼女は、魔女 成績不振に苦しむスポーツ選手、 息子が植物状態になった水難事故から立ち直れない父親、 同性愛者への偏見に悩むミュージシャン。 彼等の悩みを知る鍼灸師・工藤ナユタの前に、 物理現象を予測する力を持つ不思議な娘・円華が現れる。 挫けかけた人々は彼女の力と助言によって光を取り戻せるか? 円華の献身に秘められた本当の目的と、切実な祈りとは。 規格外の衝撃ミステリ『ラプラスの魔女』とつながる、あたたかな希望と共感の物語。 |
まんまこと | 畠中恵 | 文藝春秋社 | 2010-08-28 | 580 | 江戸は神田、玄関で揉めごとの裁定をする町名主の跡取りに生まれた麻之助。このお気楽ものが、町の難問奇問に立ち向かう。ある日、女好きの悪友・清十郎が「念者のふりをしてくれ」と言ってきた。嫁入り前の娘にできた子供の父親にされそうだという。本当の父親は一体誰なのか。 |
三島屋変調百物語 1 事始 おそろし | 宮部みゆき | 角川 | 2012-05-31 | 740 | 17歳のおちかは、ある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。 |
三島屋変調百物語 2 事続 あんじゅう | 宮部みゆき | 角川 | 2013-06-28 | 860 | 一度にひとりずつ、百物語の聞き集めを始めた三島屋伊兵衛の姪・おちか。ある事件を境に心を閉ざしていたおちかだったが、訪れる人々の不思議な話を聞くうちに、徐々にその心は溶け始めていた。ある日おちかは、深考塾の若先生・青野利一郎から「紫陽花屋敷」の話を聞く。それは、暗獣“くろすけ”にまつわる切ない物語であった。人を恋いながら人のそばでは生きられない“くろすけ”とは―。三島屋シリーズ第2弾! |
三島屋変調百物語 3 参之続 泣き童子 | 宮部みゆき | 角川 | 2016-07-16 | 821 | 三島屋伊兵衛の姪・おちか一人が聞いては聞き捨てる変わり百物語が始まって一年。幼なじみとの祝言をひかえた娘や田舎から江戸へ来た武士など様々な客から不思議な話を聞く中で、おちかの心の傷も癒えつつあった。ある日、三島屋を骸骨のように痩せた男が訪れ「話が終わったら人を呼んでほしい」と願う。男が語り始めたのは、ある人物の前でだけ泣きやまぬ童子の話。童子に隠された恐ろしき秘密とは―三島屋シリーズ第三弾! |
三島屋変調百物語 4 四之続 三鬼 | 宮部みゆき | 角川 | 2019-06-08 | 1037 | 三島屋の黒白の間で行われている変わり百物語。語り手の年齢や身分は様々で、彼らは正しいことも過ちもすべてを語り捨てていく。十三歳の少女は亡者の集う家の哀しき顛末を、絶品の弁当屋の店主は夏場に休業する理由を、そして山陰の小藩の元江戸家老は寒村に潜む鬼の秘密を語る。聞き役に従兄の富次郎も加わり、怪異を聞き積んでいく中でおちかにも新たな出逢いと別れがあり―恐ろしいけど面白い三島屋シリーズ第四弾! |
三島屋変調百物語 5 伍之続 あやかし草紙 | 宮部みゆき | 角川 | 2020-06-26 | 1056 | 三島屋の主人伊兵衛は、傷ついた姪の心を癒やすため、語り捨ての変わり百物語を始めた。悲しみを乗り越えたおちかが迎える新たな語り手は、なじみの貸本屋「瓢箪古堂」の若旦那勘一。彼が語ったのは、読む者の寿命を教える不思議な冊子と、それに翻弄された浪人の物語だった。勘一の話を引き金に、おちかは自身の運命を変える重大な決断を下すが…。怖いけれども癖になる。三島屋シリーズ第五弾にして、第一期の完結篇! |
三島屋変調百物語 六之続 黒武御神火御殿 | 宮部みゆき | 角川 | 2022-07-17 | 1100 | 文字は怖いものだよ。遊びに使っちゃいけない――。江戸は神田にある袋物屋〈三島屋〉は、一風変わった百物語を続けている。これまで聞き手を務めてきた主人の姪“おちか”の嫁入りによって、役目は甘い物好きの次男・富次郎に引き継がれた。三島屋に持ち込まれた謎めいた半天をきっかけに語られたのは、人々を吸い寄せる怪しい屋敷の話だった。読む者の心をとらえて放さない、宮部みゆき流江戸怪談、新章スタート。 |
御堂筋殺人事件 | 内田康夫 | 講談社 | 2010-06-06 | 540 | 銀杏並木の美しい大阪のメインストリート・御堂筋。今日は年に一度、各企業が趣向をこらしたフロートが練りあるく御堂筋パレードの日である。コスモレーヨンのPR取材に出かけていた浅見光彦の目前で新製品「フリージアスロン」をまといペガサスの上で美の女神に紛した梅本観華子の身体が突然崩れ落ちた。 |
美濃路殺人事件 | 内田康夫 | 角川 | 2010-06-06 | 500 | 愛知県犬山市の明治村で、大京物産課長・高桑雅文の死体が発見された。バッグの中には血染めの回数券が入っており、しかも被害者の血液型とは違っていた。事件発生時、美濃で和紙の取材をしていた浅見光彦は高桑の顔に記憶があった。数日前、「狂言強盗か」と報道された宝石商失踪事件の画面に彼の姿が映しだされていたのだ。ふたつの事件に一体どんな関係が?浅見は殺人現場に赴くのだが…。長編旅情ミステリー。 |
密命(1) 見参!寒月霞斬り | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-08 | 750 | 六万冊の蔵書を誇る豊後相良藩に、切支丹本所持の嫌疑がかけられた。時あたかも五代将軍綱吉が没した直後。新将軍宣下までに大名の粛清を行なうのが幕府の常套手段であった。藩主から密命を帯びた直心影流の達人金杉惣三郎は、江戸に潜入し切支丹本究明に当たるが…。 |
密命(2) 弦月三十二人斬り | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-08 | 700 | 豊後相良藩の江戸下屋敷が、謎の黒装束の一団に襲撃された。正室麻紀の方への攻撃もさることながら、彼女の乳母刀祢への凶刃は首筋を抉っていた。なぜ正室ではなく乳母に止めを?吉宗の八代将軍宣下を翌月に控えての一大事件。やがて藩留守居役の金杉惣三郎は将軍家をも呑み込む恐るべき陰謀に突き当たる。 |
密命(3) 残月無想斬り | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-08 | 700 | 八代将軍吉宗の側近を次々と襲う暗殺者。金杉惣三郎は現場に遭遇し愕然とした。刺客は皺だらけの老人で、じつに緩慢な動作で剣を振るう。しかし剣の動きはまるで見えず、鉄砲さえ通用しないのだ!南町奉行大岡越前の密命を帯びた惣三郎の、老刺客石動奇嶽をおびき寄せる驚天動地の奇策とは…。 |
密命(4) 刺客・斬月剣 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-08 | 680 | 大岡越前の懐刀である金杉惣三郎が、何者かに襲われ、消息を絶った。同じ頃、京都所司代に謎の人物が赴任する。大岡の密命を帯びた金杉であった。折しも京では、将軍吉宗の緊縮政策に反旗を翻す謀略が渦巻き、前任者が何者かに射殺された直後だった。さらに、将軍暗殺の命を帯びた七人の刺客が江戸に放たれた。金杉は異能の七剣士を迎え撃つべく東海道を奔る。 |
密命(5) 火頭・紅蓮剣 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-08 | 680 | 享保四年暮れ以来、大店を狙った連続火付が江戸の町を騒がせていた。皆殺しの上、金品が強奪された焼け跡には、火頭の歌右衛門の名が残されている以外、手掛かりは全くない。折も折、江戸町火消再編成を指揮する南町奉行・大岡越前守をあざ笑うが如く頻発する火付に対し、大岡の懐刀・金杉惣三郎が立ち上がった!火頭の正体は、その真の狙いとは…。 |
密命(6) 兇刃・一期一殺 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-08 | 680 | め組の姉御お杏が、待望の男子を出産した。惣三郎らは家族同然に歓喜し、祝いの酒を交わす。ところがその席に、惣三郎の旧主・斎木高玖の使いが現われ、不穏な一報をもたらした。高玖の側室に“隠れきりしたん”の疑いがかかっているというのだ。旧主の汚名をそそぐべく探索に乗り出した惣三郎。その行く手に、寒月霞斬りを破る“一期一殺剣”が立ちはだかる―。 |
密命(7) 初陣・霜夜炎返し | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-08 | 730 | 幕府開闢以来はや百十余年、軟弱に堕す武士を憂えた八代将軍吉宗は、「享保剣術大試合」の開催を命じた。諸国から厳選された剣術家の中には、あれほど幼かった金杉清之助の成長した姿があった。一方"秘剣鞘の外"とともに襲い来る謎の剣客・菊小童。清之助の初陣となる試合中、金杉父子に危機が迫る!清之助が剣者としての自覚を強め、シリーズ転換点となった一作。 |
密命(8) 悲恋・尾張柳生剣 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-08 | 680 | 江戸中の話題をさらった「享保剣術大試合」から一月後、金杉惣三郎を狙う刺客が次々と放たれてきた。しかも相手は、日本一と豪語する尾張柳生の四天王。どうやら遺恨は、先の大試合が行われた当夜に起こった二つの決闘にあるらしかった。そして、密かに若武者に恋心を抱く惣三郎の愛娘みわが誘拐されるに至り、遂に惣三郎の怒りが爆発。大ベストセラー、新装版で登場。 |
密命(9) 極意・御庭番斬殺 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-08 | 690 | 将軍吉宗が放った御庭番が、江戸城の中奥で惨殺された。しかも胸元深くの一閃で、よほどの手練の技である。享保の改革を施行してから再び尾張藩に不穏な動きが見え始めたのだ。吉宗の密命を受け、今一人行方を絶った御庭番を探索する金杉惣三郎に、信抜流居合の恐るべき剣が対峙する。一方、武者修行の旅に出た清之助にも次々と刺客が殺到し、父子に危機が迫る。 |
密命(10) 遺恨・影ノ剣 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-08 | 650 | 「巨星墜つ」の報に接し、金杉惣三郎は茫然と立ち尽くした。剣術界の長老・鹿島一刀流の米津寛兵衛が他界したのだ。しかも老衰にあらず、武者修行者との立ち会いによる惨死だった。相手は影ノ流を名乗る鷲村次郎太兵衛。やがて、惣三郎、家族そして大岡忠相の身辺に姿なき殺気が迫りつつあった……。鷲村の真の目的は? 最大最強の遺恨試合が切って落とされる!。 |
密命(11) 残夢・熊野秘法剣 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-08 | 620 | 江戸市中を騒がす火付け強盗横行に、大岡忠相から惣三郎に密命が!江戸に火付け強盗が横行するなか、吉宗公の紀伊藩下屋敷が襲われた。十数人の少女が殺され、唯一の目撃者である鶴女(つるじょ)は廃人同様に。金杉惣三郎(かなすぎそうざぶろう)が彼女を癒(い)やすべく菊屋敷に預かるや、熊野の修験者たちが次々と襲ってきた。やがて、鶴女の記憶が甦るとき、修験者たちとの想像を絶する死闘が繰り広げられる!絶好調「密命」シリーズ、読者待望の第十一弾!。 |
密命(12) 乱雲・傀儡剣合わせ鏡 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-08 | 620 | 回国修行を続ける金杉惣三郎長男・清之助の姿は、紀州和歌山城下にあった。紀州は将軍吉宗のお膝元、ところがここにまで吉宗憎しの尾張勢の暗躍があった。「吉宗の密偵」との誤解を受けた清之助は、ひたすら大和街道を北上するが、黒装束団の追撃を受け、銃弾が! 息子の危機を感知して神仏に祈るしの。父から子へ、「密命」シリーズ新展開の記念碑的作品!。 |
密命(13) 追善・死の舞 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-08 | 630 | 旗本屋敷に火付けが続発、南町奉行大岡忠相(おおおかただすけ)より金杉惣三郎(かなすぎそうざぶろう)に探索の密命が下った。炎上した二千五百石の能勢(のせ)家では親子が刺殺体で発見され、その家督を相続したのは、なぜか縁もゆかりもない旗本の子息。同じ事態が相次ぎ、不気味な闇が江戸を覆いつくす! 一方、回国修行中の清之助(せいのすけ)は柳生(やぎゅう)の庄へ。その後を追うかの如く付き従う伊勢参りの女旅人の正体とは……。 |
密命(14) 遠謀・血の絆 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-08 | 630 | 金杉惣三郎の次女結衣が出奔した。しかも、旅芸人一座とともに尾張に向かったと知った惣三郎は、胸騒ぎを覚えた。またしても尾張徳川家の陰謀か?大和柳生の庄で剣術修行を続ける清之助に危急を知らせ、惣三郎は尾張名古屋にてわが息子と実に三年ぶりに再会、父子で血戦に臨む。尾張柳生との凄絶な戦いを通して父、息子、娘が絆を強める、大人気シリーズ第十四弾。 |
密命(15) 無刀・父子鷹 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-21 | 670 | 父子・金杉惣三郎と清之助は、柳生新陰流の祖・柳生宗巌ゆかりの地に逗留する。その噂を聞きつけた近隣諸藩から稽古願が殺到し、金杉親子を師範とする“柳生大稽古”が開催されることに。ところが、さる立会いに際し突如「参りました」と惣三郎が平伏。どよめく柳生の面々を前に、惣三郎の胸中やいかに!?瞠目の「密命」シリーズ第十五弾。 |
密命(16) 烏鷺・飛鳥山黒白 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-21 | 670 | 一年におよぶ大和・柳生逗留の骨休めに、金杉惣三郎一家は江戸郊外の別邸・菊屋敷へ。久々の安穏とした日々に、隣家「烏鷺荘」の老人が惣三郎を囲碁に誘う。だが、将軍吉宗お声がかりの桜の名所・飛鳥山で辻斬りが相次ぎ、公儀の威信を揺るがせる。剣者の宿命か、罪なき若武者の命を奪う敵に惣三郎の怒りが炸裂、吉宗公拝領の剛剣が唸る待望の十六弾。 |
密命(17) 初心・闇参篭 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-21 | 670 | 大和・柳生の庄を去った金杉清之助は、若狭・小浜城下に。その地で狼藉をくり返す馬群の盗賊団「海天狗」に憤った清之助は、敦賀半島突端にある敵の塒へ乗り込む。越前永平寺では、武術者としての悟りを求め、岩穴にて完全の闇に閉ざされる荒行「三十三日闇参篭」に挑む。未だ迷いのある清之助が闇中に聞いた声とは。 |
密命(18) 遺髪・加賀の変 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-21 | 670 | 金杉清之助、武芸者の涙を見た…回国修行に金沢を訪れた清之助を襲撃する一団。絶好調「密命」円熟の第十八弾! 回国修行に訪れた金沢で、金杉清之助(かなすぎせいのすけ)は突如襲撃してきた関左兵衛(かんさへえ)なる武芸者を切り捨てる。その懐(ふところ)に入っていたのは、清之助殺しの報酬金であり、同時に妻の永代供養(えいたいくよう)料となる十両だった。刺客(しかく)を差し向けた黒幕は、清之助を将軍吉宗の放った間者(かんじゃ)と恐れた加賀藩重鎮(じゅうちん)か?清之助は、高岡にあるという菩提寺(ぼだいじ)に関の遺髪と十両を届けに出立する…。「密命」円熟の十八弾! |
密命(19) 意地・具足武者の怪 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-21 | 670 | 金杉惣三郎に、突如襲いかかった不気味な具足武者!泰平の世にふさわしからぬ姿で暗躍する彼らの正体、そして惣三郎に下された新たな密命とは…。一方、回国修行中の息子・清之助は佐渡島へ渡り、荒ぶる海と、金銀の盗掘を行なう至近十郎兵衛一味に相対していた。江戸と佐渡、父子の必殺剣がますます冴える、「密命」シリーズ待望の第十九弾。 |
密命(20) 宣告・雪中行 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-22 | 670 | 金杉惣三郎、決断す!江戸と越後、金杉父子が己に課す新たな試練とは? 将軍吉宗(よしむね)公主催の大剣術大会まで一年足らず。春遠い越後(えちご)で修行の仕上げに励む金杉清之助(かなすぎせいのすけ)は、江戸に向かう年若い姉弟(きょうだい)と同道することに。雪深い地で育まれる友情、しかし村上(むらかみ)藩の重大な使命を帯びた姉弟を、次々と刺客(しかく)が襲う…。その頃、江戸の父・惣三郎(そうざぶろう)の口からは驚くべき“宣告”が発せられていた!父子の想いが交錯(こうさく)する、衝撃のシリーズ第二十弾! |
密命(21) 相剋・陸奥巴波 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-22 | 680 | 父・金杉惣三郎が、神保桂次郎ととともに江戸を出奔。全ては、桂次郎を息子・清之助を凌ぐ剣者に育てるためだった!峻烈なる父の思惑に慄然としつつも、武勇で知られる奥州・仙台藩でさらなる高みを目指す清之助。一方、惣三郎との過酷な修行に、自らの剣を見失った桂次郎も同地へと向かっていた。葛藤する三者の魂がぶつかり合い激しく渦巻く、緊迫の二十一弾。 |
密命(22) 再生・恐山地吹雪 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-22 | 680 | 仙台の藩道場で門弟に敗れ、己の心弱さを思い知った神保桂次郎は、剣者としての再起を懸け、聖地・出羽三山で必死の山行を行なっていた。そして、傍らで見守る金杉惣三郎にも、ある心境の変化が……。同じ頃清之助は、八戸藩で拐かされた子供たちを救うため、恐山へと向かっていた。烈風吹き荒れる索漠とした北辺の地で、清之助を待ち受ける死と再生の試練とは? |
密命(23) 仇敵 ・決戦前夜 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2010-06-22 | 680 | 享保十一年初秋、江戸の金杉家では父不在のまま、長女みわとめ組の纏持ち昇平の祝言の日を迎えていた。同じ頃、嫡男清之助は長きにわたる回国修行を終え、鹿島の米津寛兵衛の墓前にあった。そして惣三郎と神保桂次郎は、あろうことか積年の仇敵である尾張の柳生新陰流道場に!因縁渦巻くこの地に踏み入った真意とは!?上覧剣術大試合は目前、急展開の二十三弾。 |
密命(24)切羽 潰し合い中山道 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2011-01-06 | 680 | 十日余りに迫った上覧剣術大試合に浮き立つ江戸市中。それを尻目に、金杉清之助は独り菊屋敷で淡々と鍛錬に励んでいた。一方、出場権を得るため、尾張柳生の柳生秀直、東條龍祁を追って中山道をひた走る惣三郎と神保桂次郎。その行く手には、雪の峠越えや敵の罠が!極限状態で師弟が見出す光明、そして尾張の真の思惑とは?緊迫のシリーズ第二十四弾。 |
密命(25) 覇者 上覧剣術大試合 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2011-06-21 | 680 | 上覧剣術大試合前日、突如代表として挙がった神保桂次郎と、その師・金杉惣三郎の名に、一同は驚愕した。動揺醒めやらぬままに迎えた当日。国中から選ばれし武芸者四十四名の矜持と野心、命をも賭した戦いがついに始まった!覇者たらんとする金杉清之助と桂次郎の命運、そして戦いの果てに待ち受けるものとは?「密命」シリーズここに極まる!瞠目の第二十五弾。 |
密命(26)晩節 終の一刀 | 佐伯泰英 | 祥伝社 | 2012-02-08 | 680 | 上覧剣術大試合から五年―。金杉惣三郎は、故郷・豊後相良に隠れ住んでいた。しかし、再び暗躍する影を感じ、陰謀の根源を絶つべく因縁の地・尾張へと向かう決意をする。一方、倅・清之助も吉宗の密命を受け、同地に向かっていた!死闘の果て、惣三郎は何を想い、何を守るのか?そして江戸のしの、みわ、結衣は…。大河巨編が今、圧巻の終極へと達する。 |
未踏峰 | 笹本稜平 | 祥伝社 | 2017-04-14 | 720 | 圧巻の山岳シーン、骨太の人間ドラマ。魂をすすぐ山岳巨編! 「魂の?青さ?をくすませるすべてのものへ叩きつけた 渾身の挑戦状」 これを読め! ときわ書房本店・宇田川拓也、感動に吼える! 遺骨の入ったケースを胸に、それぞれに事情を抱える橘裕也と戸村サヤカ、勝田慎二の三人は、ヒマラヤ未踏峰に挑んでいた。彼らをこの挑戦に導いたのは登山家として世界に名を馳せ、その後北八ヶ岳の山小屋主人になった〈パウロさん〉だった。ビンティ・チュリ=祈りの峰と名づけた無垢の頂に、はたして彼らは何を見るのか? 圧巻の高所世界に人間の再生を描く、著者渾身の長編山岳小説。 |
水戸光圀 | 山岡荘八 | 講談社 | 2010-06-28 | 882 | 5代将軍綱吉の治世、将軍をとりまく柳沢吉保らにとって、西山荘に隠棲している光圀の存在は目の上のコブである。彼らは、水戸家の家老藤井絞太夫徳昭を味方につけ、城下に住む光圀の落胤千鶴を誘拐、これを人質に光圀排斥の陰媒を企てたが…。ご存知、助さん格さんをお供に連れての水戸黄門漫遊記。 |
源頼朝〈1〉 | 山岡荘八 | 講談社 | 2010-06-12 | 609 | 平氏一門の横暴に抗して立った源氏最後の反乱は失敗に終る。この平治の乱に初陣した13歳の頼朝は、落武者となって吹雪の近江路をさまよう。父義朝は非業の死、兄の義平も捕われて斬られた。頼朝も捕まり京へ送られる。源氏一統の血を残らず絶やし、後顧の憂いを除かんとする平清盛の断は、むろん斬首。 |
源頼朝〈2〉 | 山岡荘八 | 講談社 | 2010-06-12 | 714 | 池禅尼(いけのぜんに)(平清盛の義母)の涙の嘆願で頼朝は命を救われた。伊豆へ流された頼朝は仏道三昧の日々に身をやつして再起の時を待つ。だが平家の権勢は衰えを知らず、苦渋にみちた10数年の歳月が流れる。彼の無聊(ぶりょう)の青春を救ったのは、伊東祐親(すけちか)の姫との恋、それに破れて頼った北条時政の娘政子との結婚であった。 |
源頼朝〈3〉 | 山岡荘八 | 講談社 | 2010-06-12 | 609 | 伊豆に流されて21年、ようやく決起の時は来た。石橋山の旗揚げに敗れて安房へ逃れた頼朝だが、たちまち大軍を呼集して鎌倉に入った。源平の雌雄を決する富士川の合戦は、水鳥の羽音に怯えて平家敗走。やがて清盛も死に、木曽義仲が京を占領。義経の軍は義仲、平家を滅ぼし、鎌倉時代の幕があける。 |
ミラーマンの時間 | 筒井康隆 | 角川 | 2010-06-29 | ||
弥勒シリーズ1 弥勒の月 | あさのあつこ | 光文社 | 2023-02-20 | 628 | 小間物問屋遠野屋の若おかみ・おりんの水死体が発見された。同心・木暮信次郎は、妻の検分に立ち会った遠野屋主人・清之介の眼差しに違和感を覚える。ただの飛び込み、と思われた事件だったが、清之介に関心を覚えた信次郎は岡っ引・伊佐治とともに、事件を追い始める…。“闇”と“乾き”しか知らぬ男たちが、救済の先に見たものとは?哀感溢れる時代小説。 |
弥勒シリーズ2 夜叉桜 | あさのあつこ | 光文社 | 2023-03-01 | 734 | 江戸の町で女が次々と殺された。北定町廻り同心の木暮信次郎は、被害者が挿していた簪が小間物問屋主人・清之介の「遠野屋」で売られていたことを知る。因縁ある二人が再び交差したとき、事件の真相とともに女たちの哀しすぎる過去が浮かび上がった。生きることの辛さ、人間の怖ろしさと同時に、人の深い愛を『バッテリー』の著者が満を持して描いたシリーズ第二作。 |
弥勒シリーズ3 木練柿 | あさのあつこ | 光文社 | 2023-03-01 | 713 | 胸を匕首で刺された骸が発見された。北定町廻り同心の木暮信次郎が袖から見つけた一枚の紙、そこには小間物問屋遠野屋の女中頭の名が、そして、事件は意外な展開に…(「楓葉の客」)。表題作をはじめ闇を纒う同心・信次郎と刀を捨てた商人・清之介が織りなす魂を揺する物語。時代小説に新しい風を吹きこんだ『弥勒の月』『夜叉桜』に続くシリーズ第三巻、待望の文庫化。 |
弥勒シリーズ4 東雲の途 | あさのあつこ | 光文社 | 2023-03-01 | 726 | 橋の下で見つかった男の屍体の中から瑠璃が見つかった。探索を始めた定町廻り同心の木暮信次郎は、小間物問屋の遠野屋清之介が何かを握っているとにらむ。そして、清之介は自らの過去と向き合うため、岡っ引きの伊佐治と遠き西の生国へ。そこで彼らを待っていたものは…。著者がシリーズ史上ないほど壮大なスケールで描く「生と死」。超絶の「弥勒」シリーズ第四弾。 |
弥勒シリーズ5 冬天の昴 | あさのあつこ | 光文社 | 2023-03-01 | 726 | 北町奉行所定町廻り同心、木暮信次郎の同僚で本勤並になったばかりの赤田哉次郎が女郎と心中した。その死に不審を抱いた信次郎は、独自に調べを始めた矢先、消息を絶つ。信次郎に仕える岡っ引の伊佐治は、思案に暮れた末、遠野屋清之介を訪ねる。次第に浮かび上がってきた事件の裏に潜む闇の「正体」とは―。あさのあつこの代表時代小説シリーズ、待望の第五弾! |
弥勒シリーズ6 地に巣くう | あさのあつこ | 光文社 | 2023-03-01 | 748 | 北町奉行所定町廻り同心、木暮信次郎が腹を刺された。信次郎から手札を預かる岡っ引の伊佐治、信次郎と旧知の小間物問屋・遠野屋清之介に衝撃が走る。襲った男は遺体で大川に上がる。背後で糸を引く黒幕は何者なのか。深まる謎のなかで見えてきたのは、信次郎の父親・右衛門の衝撃の「過去」だった―。あさのあつこの代表時代小説シリーズ、衝撃の第六弾! |
弥勒シリーズ7 花を呑む | あさのあつこ | 光文社 | 2023-05-20 | 748 | 「きやぁぁっ」老舗の油問屋で悲鳴が上がる。大店で知られる東海屋の主が変死した。内儀は、夫の口から牡丹の花弁が零れているのを見て失神し、女中と手代は幽霊を見たと証言した。北町奉行所の切れ者同心、木暮信次郎は探索を始めるが、事件はまたも“仇敵”遠野屋清之介に繋がっていく…。肌を焦がす緊張感が全編に溢れる、人気シリーズ待望の第七弾。 |
弥勒シリーズ8 雲の果 | あさのあつこ | 光文社 | 2023-06-01 | 770 | 小間物問屋・遠野屋の元番頭が亡くなった。その死を悼む主の清之介は、火事で焼けた仕舞屋で見つかった若い女が殺されていたと報される。亡くなった女の元にあった帯と同じ作りの鴬色の帯が番頭の遺品から見つかり、事件は大きく展開する。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と“仇敵”清之介が掴んだ衝撃の真相とは―。緊張感溢れるシリーズ第八弾。 |
弥勒シリーズ9 鬼を待つ | あさのあつこ | 光文社 | 2023-06-15 | 770 | ある日、飲み屋で男二人が喧嘩をした。一人は大怪我を負ってしまい、殴った男はそれをみて愕然として遁走の果てに首を吊ってしまった。町方にしてみれば〝些末な事件〟のはずだった。しかし、怪我を負って生きていたはずの男が惨殺されて発見されたことから事態は大きく展開し、そして、また、小間物問屋遠野屋の主・清之介の周囲で闇が蠢く。推理にカミソリの切れ味を見せる北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎、人情派の岡っ引伊佐治が辿り着いたとんでもない真相とは――。一気読みの「弥勒」シリーズ第九弾。 |
弥勒シリーズ10 花下に舞う | あさのあつこ | 光文社 | 2023-012-30 | 770 | 口入屋『佐賀屋』の主夫婦が惨殺された。死体は何かに驚いたまま死んだようだった。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎は 岡っ引きの伊佐治に命じて事件の謎を追わせる。すると、小間物問屋『遠野屋』主・清之介の周囲に繋がりが。浮かんでくる事実の 裏にまたも意外な真相が――。最後に待つ大どんでん返しの衝撃。100万部を突破した人気シリーズ、驚愕の第十弾。 |
弥勒シリーズ11 乱鴉の空 | あさのあつこ | 光文社 | 2023-012-10 | 792 | 北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎の姿が消えた。奉行所はおろか屋敷からも姿を消し、信次郎から 手札を預かる岡っ引きの伊佐治は、大番屋に連れていかれる。伊佐治の解き放ちに奔走した小間物問屋 『遠野屋』主・清之介は伊佐治と二人で信次郎を捜し始める。一方、北町奉行所に不審な者の影が。 最後に待っている衝撃のラスト! 100万部突破シリーズ、驚愕の第十一弾。 |
みをつくし料理帖 特別巻 花だより | 高田郁 | 角川 | 2020-01-22 | 660 | 澪が大坂に戻ったのち、文政五年(一八二二年)春から翌年初午にかけての物語。 店主・種市とつる家の面々を廻る、表題作「花だより」。 澪のかつての想いびと、御膳奉行の小野寺数馬と一風変わった妻・乙緒との暮らしを綴った「涼風あり」。 あさひ太夫の名を捨て、生家の再建を果たしてのちの野江を描いた「秋(しゅう)燕(えん)」。 澪と源斉夫婦が危機を乗り越えて絆を深めていく「月の船を漕ぐ」。 シリーズ完結から四年、登場人物たちのその後の奮闘と幸せとを料理がつなぐ特別巻、満を持して登場です! |
みをつくし料理帖1 八朔の雪 | 高田郁 | 角川 | 2019-12-24 | 607 | 神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。大坂と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが・・・・・。料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作ここに誕生! |
みをつくし料理帖2 花散らしの雨 | 高田郁 | 角川 | 2019-12-24 | 628 | 元飯田町に新しく暖簾を掲げた「つる家」では、ふきという少女を下足番として雇い入れた。早くにふた親を亡くしたふきを、自らの境遇と重ね合わせ信頼を寄せていく澪。だが、丁度同じ頃、神田須田町の登龍楼で、澪の創作したはずの料理と全く同じものが「つる家」よりも先に供されているという。はじめは偶然とやり過ごすも、さらに考案した料理も先を越されてしまう。度重なる偶然に不安を感じた澪はある日、ふきの不審な行動を目撃してしまい―――。書き下ろしで贈る、大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、待望の第二弾! |
みをつくし料理帖3 想い雲 | 高田郁 | 角川 | 2019-12-24 | 649 | 土用の入りが近づき、澪は暑気払いに出す料理の献立に頭を悩ませていた。そんなある日、戯作者・清右衛門が版元の坂村堂を連れ立って「つる家」を訪れる。澪の料理に感心した食道楽の坂村堂は、自らが雇い入れている上方料理人に是非この味を覚えさせたいと請う。翌日、さっそく現れた坂村堂の料理人はなんと、行方知れずとなっている、天満一兆庵の若旦那・佐兵衛と共に働いていた富三だったのだ。澪と芳は佐兵衛の行方を富三に聞くが、彼の口から語られたのは耳を疑うような話だった―。書き下ろしで贈る、大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、待望の第三弾。 |
みをつくし料理帖4 今朝の春 | 高田郁 | 角川 | 2019-12-24 | 649 | 月に三度の『三方よしの日』、つる家では澪と助っ人の又次が作る料理が評判を呼び、繁盛していた。そんなある日、伊勢屋の美緒に大奥奉公の話が持ち上がり、澪は包丁使いの指南役を任されて―――(第一話『花嫁御寮』)。戯作者清右衛門が吉原のあさひ太夫を題材に戯作を書くことになった。少しずつ明らかになってゆくあさひ太夫こと野江の過去とは―――(第二話『友待つ雪』)。おりょうの旦那伊左三に浮気の疑惑が!? つる家の面々を巻き込んだ事の真相とは―――(第三話『寒紅』)。登龍楼との料理の競い合いを行うこととなったつる家。澪が生み出す渾身の料理は―――(第四話『今朝の春』)。全四話を収録した大好評シリーズ第四弾!! |
みをつくし料理帖5 小夜しぐれ | 高田郁 | 角川 | 2019-12-24 | 649 | 季節が春から夏へと移ろい始める卯月のある日。日本橋伊勢屋の美緒がつる家を訪れ、澪の顔を見るなり泣き始めた。美緒の話によると、伊勢屋の主・九兵衛が美緒に婿をとらせるために縁談を進めているというのだ。それは、美緒が恋心を寄せる医師、源斉との縁談ではないらしい。果たして、美緒の縁談の相手とは!?―(第三話『小夜しぐれ』)。表題作の他、つる家の主・種市と亡き娘おつるの過去が明かされる『迷い蟹』、『夢宵桜』、『嘉祥』の全四話を収録。恋の行方も大きな展開を見せる、書き下ろし大好評シリーズ第五弾。 |
みをつくし料理帖6 心星ひとつ | 高田郁 | 角川 | 2019-12-24 | 649 | 酷暑を過ぎた葉月のある午後、翁屋の桜主伝右衛門がつる家を訪れた。伝右衛門の口から語られたのは、手を貸すので吉原にて天満一兆庵を再建しないか、との話だった。 一方登龍楼の采女宗馬からも、神田須田町の登龍楼を、居抜きで売るのでつる家として移って来ないか、との話が届いていた。登龍楼で奉公をしている、ふきの弟健坊もその店に移して構わないとの事に、それぞれが思い揺れていた。つる家の料理人として岐路に立たされた澪は決断を迫られる事に―― 野江との再会、小松原との恋の行方は!? |
みをつくし料理帖7 夏天の虹 | 高田郁 | 角川 | 2019-12-24 | 681 | 想いびとである小松原と添う道か、料理人として生きる道か…澪は、決して交わることのない道の上で悩み苦しんでいた。「つる家」で料理を旨そうに頬張るお客や、料理をつくり、供する自身の姿を思い浮かべる澪。天空に浮かぶ心星を見つめる澪の心には、決して譲れない辿り着きたい道が、はっきりと見えていた。そして澪は、自身の揺るがない決意を小松原に伝えることに―(第一話「冬の雲雀」)。その他、表題作「夏天の虹」を含む全四篇。大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、“悲涙”の第七弾。 |
みをつくし料理帖8 残月 | 高田郁 | 角川 | 2019-12-24 | 681 | 吉原の大火、「つる家」の助っ人料理人・又次の死。辛く悲しかった時は過ぎ、澪と「つる家」の面々は新たな日々を迎えていた。そんなある日、吉原の大火の折、又次に命を助けられた摂津屋が「つる家」を訪れた。あさひ太夫と澪の関係、そして又次が今際の際に遺した言葉の真意を知りたいという。澪の幼馴染み、あさひ太夫こと野江のその後とは―(第一話「残月」)。その他、若旦那・佐兵衛との再会は叶うのか?料理屋「登龍楼」に呼び出された澪の新たなる試練とは…。雲外蒼天を胸に、料理に生きる澪と「つる家」の新たなる決意。希望溢れるシリーズ第八弾。 |
みをつくし料理帖9 美雪晴れ | 高田郁 | 角川 | 2019-12-24 | 682 | 名料理屋「一柳」の主・柳吾から求婚された芳。悲しい出来事が続いた「つる家」にとってそれは、漸く訪れた幸せの兆しだった。しかし芳は、なかなか承諾の返事を出来ずにいた。どうやら一人息子の佐兵衛の許しを得てからと、気持ちを固めているらしい―。一方で澪も、幼馴染みのあさひ太夫こと野江の身請けについて、また料理人としての自らの行く末について、懊悩する日々を送っていた…。いよいよ佳境を迎える「みをつくし料理帖」シリーズ。幸せの種を蒔く、第九弾。 |
みをつくし料理帖10 天の梯 | 高田郁 | 角川 | 2019-12-24 | 682 | 『食は、人の天なり』――医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は、揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか!?厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは!?「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。 |
むかし僕が死んだ家 | 東野圭吾 | 講談社 | 2010-06-08 | 560 | 「あたしは幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは……。超絶人気作家が放つ最新文庫長編ミステリ。 |
夢幻花 | 東野圭吾 | PHP研究所 | 2016-04-08 | 842 | 「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない――」by東野圭吾 花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。遺体の第一発見者である孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップする。 それを見て身分を隠して近づいてきたのが、警察庁に勤務するエリート・蒲生要介。ふとしたことから、その弟で大学院生の蒼太と知り合いになった梨乃は、二人で事件の真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた……。 禁断の花をめぐり、宿命を背負った者たちの人間ドラマが交錯する?東野ミステリの真骨頂?。第二十六回柴田錬三郎賞受賞作、待望の文庫化。 |
武蔵坊弁慶〈1〉玉虫の巻 | 富田常雄 | 講談社 | 2010-07-01 | 745 | 源氏再興に義経と行動を共にし、衣川で果てたわれらが弁慶。身の丈2メートル、130キロの巨躯のみなぎる怪力に似ず、美女・玉虫との恋に身を〓く純情な 青年でもあった。正義感に燃えてふるった蛮勇故に叡山を追われた弁慶を待つものは……。剛力無双のヒーローの波乱の生涯を描く痛快巨編。 |
武蔵坊弁慶〈2〉女難の巻 | 富田常雄 | 講談社 | 2010-07-01 | 745 | 入道相国の怒りに触れ、山科で捕われて六条河原に引き出され首を打たれる寸前、阿修羅となって暴れた弁慶は、源氏の御曹司、義経に挑み、意外にも一蹴され て忠節を誓う。奥州平泉に向かう若君を慕う男の前途に立ちふさがる天災、そして女難。天衣無縫、青年弁慶がめぐる恋と冒険の活劇、波乱の第2巻。 |
坊弁慶〈3〉疾風の巻 | 富田常雄 | 講談社 | 2010-07-01 | 745 | 3年ぶりで恋しい玉虫、初めて見るわが子を故郷の熊野本宮に訪ねた弁慶に、時代の激動は幸せを味わうゆとりさえ与えてくれない。平家の専横に抗して世情は 騒然、源氏再興の機運は熟しつつあった。旅回りの傀儡の群れに身をひそめた弁慶は、はるか奥州の義経を偲び、たぎる血をなだめていた。 |
武蔵坊弁慶〈4〉旅立の巻 | 富田常雄 | 講談社 | 2010-07-01 | 745 | 富士川をはさみ対峙した平家の軍兵は水鳥の羽音に驚き潰走する。はやる心を押えきれず頼朝の陣に馳せ参じた義経を、兄は優しく迎えた。しかし、館を構えた 鎌倉を動こうとせぬ頼朝に、若い義経は失望し、主君の悲願の深さを知る弁慶にも鬱屈した日々が続く。そのころ木曽義仲の運勢は……。 |
武蔵坊弁慶〈5〉 | 富田常雄 | 講談社 | 2010-07-01 | 745 | |
武蔵坊弁慶〈6〉 | 富田常雄 | 講談社 | 2010-07-01 | 745 | |
武蔵坊弁慶〈7〉 二都の巻 | 富田常雄 | 講談社 | 2010-07-01 | 745 | 後に「腰越状」と呼ばれる詫状を届けた義経に何の沙汰もなく、失意の中に京へ戻る主従を大地震が待ち受けていた。玉虫と再会、弁慶愛の屋形作りに精を出す も束の間、義経憎しの念に燃える頼朝はついに弟の成敗を決意、義経また頼朝追討の院宣を強請、京・鎌倉の二都に一触即発の危機が迫った。 |
武蔵坊弁慶〈8 〉流転の巻 | 富田常雄 | 講談社 | 2010-07-01 | 745 | 頼朝追討の院宣もむなしく、義経主従ついに都落ち!鎌倉の追手を逃がれて、瀬戸内に乗り出した唐船は暴風雨に翻弄される。平家の怨霊に悩まされながら逃避 行を続ける義経は、雪の吉野路で静御前と惜別する。弁慶と玉虫母子の逢瀬は幻よりもはかなく、主従は共に愛する女との別れに哭いた。 |
武蔵坊弁慶〈9〉静の巻 | 富田常雄 | 講談社 | 2010-07-01 | 745 | 敵・頼朝の前で大胆に歌い、舞った19歳の白拍子・静御前の姿に老若貴賎は喝采した。伊勢、叡山と世を忍ぶ旅を続ける主従…心のよりどころ十郎行家を失 い、しだいに無気力になっていく義経を弁慶は励ます。時に鎌倉では、義経との男子を生けるまま海に投ぜられ、静はすでに死を覚悟していた。 |
武蔵坊弁慶〈10〉衣川の巻 | 富田常雄 | 講談社 | 2010-07-01 | 745 | 義経に従う弁慶、海尊ら十騎。弁慶勧進帳の奇策で辿りついた平泉もたのむ秀衡、吉次ら相次いで没し、主従の運命ここに窮る。遮那王の昔から義経を珠玉のご とく慈しんだ豪傑弁慶、五条大橋、壇の浦に浮かぶ無数の兵船、雪の吉野山の走馬灯を見つつ、玉虫親娘を目前に、無念なり壮絶な立往生! |
霧笛荘夜話 | 浅田次郎 | 角川 | 2018-01-06 | 691 | とある港町、運河のほとりの古アパート「霧笛荘」。法外に安い家賃、半地下の湿った部屋。わけ知り顔の管理人の老婆が、訪れる者を迎えてくれる。誰もがはじめは不幸に追い立てられ、行き場を失って「霧笛荘」までたどりつく。しかし、「霧笛荘」での暮らしの中で、住人たちはそれぞれに人生の真実に気付きはじめる―。本当の幸せへの鍵が、ここにある。比類ない優しさに満ちた、切ない感動を呼ぶ7つの物語。 |
村上海賊の娘(一) | 和田竜 | 新潮社 | 2016-08-20 | 637 | 時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。村上海賊―。瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇る当主の村上武吉。彼の剛勇と荒々しさを引き継いだのは、娘の景だった。海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女。この姫が合戦前夜の難波へ向かう時、物語の幕が開く―。本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞!木津川合戦の史実に基づく壮大な歴史巨編。 |
村上海賊の娘(二) | 和田竜 | 新潮社 | 2016-08-20 | 637 | 天下統一に乗り出した織田信長が、大坂本願寺を攻め立てていた天正四年。一向宗の門徒たちは籠城を余儀なくされていた。海路からの支援を乞われた毛利家は、村上海賊に頼ろうとする。織田方では、泉州淡輪の海賊、眞鍋家の若き当主、七五三兵衛が初の軍議に臨む。武辺者揃いの泉州侍たち。大地を揺るがす「南無阿弥陀仏」の大合唱。難波海で、景が見たものは―。激突の第二巻。 |
村上海賊の娘(三) | 和田竜 | 新潮社 | 2016-08-20 | 680 | 織田方の軍勢は木津砦に襲い掛かった。雑賀党一千の銃口が轟然と火を吹き、その猛攻を食い止める。本願寺門徒の反転攻勢を打ち砕いたのは、京より急襲した信長だった。封鎖された難波海へ、ついに姿を現す毛利家と村上家の大船団。村上海賊には、毛利も知らぬ恐るべき秘策があった。自らの家を保つため、非情に徹し、死力を尽くして戦う男たち。景の咆哮が天に響く―。波瀾の第三巻。 |
村上海賊の娘(四) | 和田竜 | 新潮社 | 2016-08-20 | 680 | 難波海での睨み合いが終わる時、夜陰に浮かび上がったわずか五十艘の船団。能島村上の姫、景の初陣である。ここに木津川合戦の幕が切って落とされた!煌めく白刃、上がる血飛沫。炸裂する村上海賊の秘術、焙烙玉。眞鍋家の船はたちまち炎に包まれる。門徒、海賊衆、泉州侍、そして景の運命は―。乱世を思うさまに生きる者たちの合戦描写が、読者の圧倒的な支持を得た完結編。 |
「紫の女」殺人事件 | 内田康夫 | 講談社 | 2010-06-06 | 540 | 曾宮一恵は、和菓子屋を営む熱海の実家で、両親と共に倒れている所を発見された。両親は既に絶命しており死因は、飲んでいたワインから検出された毒物。心中と思われたが、一恵は幽体離脱して犯人を見たと主張した。網代滞在中の「軽井沢のセンセ」を訪ねた浅見光彦は、事件の真相究明を依頼されるが… |
明治天皇(1) | 山岡荘八 | 講談社 | 2010-06-28 | 756 | 幕末、日本近海には外国船が頻繁に出没し、徳川幕府の動揺をさそっていた。一方、貧窮のつづく禁裏では、ひとり今上の帝(孝明帝)が暗澹たる世情を憂いていられる。そうした折り、入内した中山慶子が懐妊、めでたく男子をあげた。この皇子こそ、幕末動乱のまっただ中に生を享けた明治天皇であった! |
明治天皇(2) | 山岡荘八 | 講談社 | 2010-06-28 | 756 | 祐宮(明治帝)のご降誕をあざわらうかのように浦賀に現われた黒船は、徳川260年の泰平の夢を破った。日本の国力は安易な攘夷を敢行できるほど強固ではない。それを見こして列強は激しく開国を迫る。佐幕開国か尊皇攘夷か。世論はまっぷたつに割れ、孝明帝の条約不勅許をめぐって幕府の懊悩はつのる。 |
明治天皇(3) | 山岡荘八 | 講談社 | 2010-06-28 | 756 | 修交を迫る列強の強談は容赦がなく、志士の中には国禁を冒して海外渡航をはかる吉田松陰のような動きもみられた。もはや開国のほかに道はない。幕府はついに独断で条約締結を敢行する。当然、勤皇志士たちの反発は一段と激しさをまして、世情は混迷、騒乱の度を深めていく。未来の明治天皇はまだ幼い。 |
明治天皇(4) | 山岡荘八 | 講談社 | 2010-06-28 | 756 | 大老井伊直弼の果断にして仮借ない政策は、世にいう“安政の大獄”の嵐となって全国に吹きあれた。将軍継嗣問題も強引に紀州慶福と定め、水戸派勢力の一掃がなされた。その反動は大きく、京洛は天誅につぐ天誅の巷と化す。この騒擾のなかを、まだ自分の運命は知らぬまま、祐宮は健やかに成長していた。 |
明治天皇(5) | 山岡荘八 | 講談社 | 2010-06-28 | 756 | 安政の大獄で政敵を次々に屠った大老井伊直弼にも、秘かな天誅の魔手が迫っていた。桜田門外の変!ついに彼は水戸、薩摩の過激派の凶刃に斃れたのである。こうなれば幕府にはもはや、和宮降嫁にすがる公武合体の融和策しか手段がない。それは内裏佳人の犠牲という新たな悲劇の招来を意味していた…。 |
明治天皇(6) | 山岡荘八 | 講談社 | 2010-06-28 | 756 | 公武合体は一応はなった。が、血なまぐさい事件は相変わらず続く。京都では寺田屋事件、関東では生麦事件!その騒然たる世相につけこんで、列強各国の開国要求はいよいよ急である。そうしたさなか将軍家茂が倒れ、つづいて孝明帝も崩御。若き睦仁親王(明治天皇)の双肩にのしかかる国家存亡の危機! |
名探偵の掟 | 東野圭吾 | 講談社 | 2010-06-08 | 620 | 完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。 |
名探偵の呪縛 | 東野圭吾 | 講談社 | 2010-06-08 | 600 | 図書館を訪れた「私」は、いつの間にか別世界に迷い込み、探偵天下一になっていた。次々起こる怪事件。だが何かがおかしい。じつはそこは、「本格推理」という概念の存在しない街だったのだ。この街を作った者の正体は?そして街にかけられた呪いとは何なのか。『名探偵の掟』の主人公が長編で再登場。 |
メガバンク最終決戦 | 波多野聖 | 新潮社 | 2016-06-19 | 767 | 日本最大のメガバンクであるTEFG銀行。ディーラーとして名を馳せた桂光義は専務の地位にいた。ある日、盤石なはずの銀行は国債暴落を機に巨大負債を抱え、一夜にして機能不全に。暴落した株に群がるハイエナの如き外資ファンドや混乱に乗じて巨利を貪ろうと暗躍する政財官の大物たち―。桂は総務部の二瓶正平と共に生き残りを懸けた死闘に挑む。 |
メタモルフォセス群島 | 筒井康隆 | 新潮社 | 2010-06-29 | ||
メデューサの首 微生物研究室特任教授 坂口信 | 内藤了 | 幻冬舎 | 2020-06-04 | 679 | 微生物学者の坂口がある日発見した新型ウイルス。感染したラットは互いを獰猛にむさぼり喰い、死んでいった。後輩に処分を任せたが後日、ウイルスを手に入れたという謎の団体から首相官邸に犯行予告が届く。人質は、全国民。目的は何なのか?毒舌女刑事・海谷とウイルスを捜すが、都内では次々と爆破事件が発生し―衝撃連発のサスペンス開幕! |
地下鉄(メトロ)に乗って | 浅田次郎 | 講談社 | 2010-06-12 | 580 | 永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは30年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため……。思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。吉川英治文学新人賞に輝く名作。 |
もう、聞こえない | 誉田哲也 | 幻冬舎 | 2024-02-25 | 825 | 傷害致死容疑で逮捕された週刊誌の編集者・中西雪実。罪を認め聴取に応じるも、動機や被害者との関係については多くを語らない。さらに、突然「声が、聞こえるんです」と言い始め……。これは要精神鑑定案件か。一向にわからぬ被害者男性の身元。そこに浮上した十四年前の未解決殺人事件。ふたつの事件を繫げたのは、〝他界した一人の女性〟だった。 |
盲目のピアニスト | 内田康夫 | 角川 | 2010-06-06 | 504 | 天才ピアニストとして期待されていた輝美は、ある日突然失明した。音楽に生きがいを求めて厳しいレッスンにも耐える日々のなか、彼女の周りで次々と人が殺される。美しいピアニストに近づく男たち。気配と音だけが彼女の疑惑を深め、やがて恐ろしい真相が見えてくる…。人の虚実を鮮やかに描いた傑作短編集。表題作ほか四編を収録。 |
もう誘拐なんてしない | 東川篤哉 | 文藝春秋社 | 2011-06-21 | 620 | 大学の夏休み、先輩の手伝いで福岡県の門司でたこ焼き屋台のバイトをしていた樽井翔太郎は、ひょんなことからセーラー服の美少女、花園絵里香をヤクザ二人組から助け出してしまう。もしかして、これは恋の始まり!?いえいえ彼女は組長の娘。関門海峡を舞台に繰り広げられる青春コメディ&本格ミステリの傑作。 |
毛利元就(1) | 山岡荘八 | 講談社 | 2010-06-12 | 672 | 応仁の乱から30年。世はまさに乱世。中国地方もまた、山口に大内義興(おおうちよしあき)が前将軍足利義尹(あしかがよしただ)を擁して上洛をねらい、出雲には老虎尼子経久(あまこつねひさ)が牙を光らせていた。その二大勢力の間に揺れる小国安芸の毛利家に生まれた元就。かりそめの平和は父弘元の死で終止符を打たれた。10歳のみなし児城主の運命は‥‥‥。 |
毛利元就(2) | 山岡荘八 | 講談社 | 2010-06-12 | 672 | 尼子6万の大軍が吉田郡山城を囲む。対する毛利元就の総勢はわずか7000。長子隆元を人質としてまで頼った大内義隆からの援軍もなく、城を枕に討死覚悟の将士に元就は自信に満ちた声で告げる。「この戦、勝った!」。元就のあざやかな智略……。だが皮肉にも、その勝利が、元就をいっそうの苦難へ追いこんでいく。 |
黙示 | 真山仁 | 新潮社 | 2015-09-09 | 810 | 農薬散布中のラジコンヘリが小学生の集団に墜落する事故が発生。重い中毒症状に苦しむ子どもたちを目の当たりにした世論は、農薬の是非のはざまで揺れることに。その間隙を縫い、農薬を必要としない遺伝子組み換え食品を推進するアメリカの巨大企業と、日本の食品の買い占めを目論む中国。私たちは何を選び、何を捨てるのか。日本の食のあり方を厳しく問う社会派メガ・エンタメ! |
もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ | 高橋由太 | 宝島社 | 2010-09-08 | 500 | 江戸・本所深川で、献上品の売買を行う、献残屋の手代として働く周吉。彼はオサキという妖狐に憑かれたオサキモチであり、いつも懐にいるオサキに、恋に仕事にと、やることなすことからかわれている。ある夜、辻斬りに襲われ、殺人も起きる中、店の一人娘・お琴がいなくなった。周吉はオサキモチの不思議な力を使い、お琴を捜しに夜の町へ出て行く。おとぼけ手代と妖狐一匹の妖怪時代劇。 |
模倣犯 1 | 宮部みゆき | 新潮社 | 2017-06-29 | 853 | た古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった―。未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔、いよいよ開幕。 |
模倣犯 2 | 宮部みゆき | 新潮社 | 2017-06-29 | 724 | 鞠子の遺体が発見されたのは、「犯人」がHBSテレビに通報したからだった。自らの犯行を誇るような異常な手口に、日本国中は騒然とする。墨東署では合同特捜本部を設置し、前科者リストを洗っていた。一方、ルポライターの前畑滋子は、右腕の第一発見者であり、家族を惨殺された過去を負う高校生・塚田真一を追い掛けはじめた―。事件は周囲の者たちを巻込みながら暗転していく。 |
模倣犯 3 | 宮部みゆき | 新潮社 | 2017-06-29 | 767 | 群馬県の山道から練馬ナンバーの車が転落炎上。二人の若い男が死亡し、トランクから変死体が見つかった。死亡したのは、栗橋浩美と高井和明。二人は幼なじみだった。この若者たちが真犯人なのか、全国の注目が集まった。家宅捜索の結果、栗橋の部屋から右腕の欠けた遺骨が発見され、臨時ニュースは「容疑者判明」を伝えた―。だが、本当に「犯人」はこの二人で、事件は終結したのだろうか。 |
模倣犯 4 | 宮部みゆき | 新潮社 | 2017-06-29 | 810 | 特捜本部は栗橋・高井を犯人と認める記者会見を開き、前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載しはじめた。今や最大の焦点は、二人が女性たちを拉致監禁し殺害したアジトの発見にあった。そんな折、高井の妹・由美子は滋子に会って、「兄さんは無実です」と訴えた。さらに、二人の同級生・網川浩一がマスコミに登場、由美子の後見人として注目を集めた―。終結したはずの事件が、再び動き出す。 |
模倣犯 5 | 宮部みゆき | 新潮社 | 2017-06-29 | 810 | 真犯人Xは生きている―。網川は、高井は栗橋の共犯者ではなく、むしろ巻き込まれた被害者だと主張して、「栗橋主犯・高井従犯」説に拠る滋子に反論し、一躍マスコミの寵児となった。由美子はそんな網川に精神的に依存し、兄の無実を信じ共闘していたが、その希望が潰えた時、身を投げた―。真犯人は一体誰なのか?あらゆる邪悪な欲望を映し出した犯罪劇、深い余韻を残して遂に閉幕。 |
樅ノ木は残った (上) | 山本周五郎 | 新潮社 | 2010-07-02 | 660 | 仙台藩主・伊達綱宗、幕府から不作法の儀により逼塞を申しつけられる。明くる夜、藩士四名が「上意討ち」を口にする者たちによって斬殺される。いわゆる「伊達騒動」の始まりである。その背後に存在する幕府老中・酒井雅楽頭と仙台藩主一族・伊達兵部とのあいだの六十二万石分与の密約。この密約にこめられた幕府の意図を見抜いた宿老・原田甲斐は、ただひとり、いかに闘い抜いたのか。 |
樅ノ木は残った (中) | 山本周五郎 | 新潮社 | 2010-07-02 | 620 | 幕府老中・酒井雅楽頭と伊達兵部とのあいだの六十二万石分与の密約。それが、伊達藩に内紛をひきおこし、藩内の乱れを理由に大藩を取り潰そうという幕府の罠であることを見抜いた原田甲斐は、藩内の悪評をも恐れず、兵部の懐に入りこむ。そして、江戸と国許につぎつぎひき起こされる陰謀奸策、幼君毒殺の計略をも未然に防ぎ、風前の灯となった伊達家安泰のため、ひたすら忍従を装う。 |
樅ノ木は残った (下) | 山本周五郎 | 新潮社 | 2010-07-02 | 660 | 著者は、「伊達騒動」の中心人物として極悪人の烙印を押されてきた原田甲斐に対する従来の解釈をしりぞけ、幕府の大藩取り潰し計画に一身でたちむかった甲斐の、味方をも欺き、悪評にもめげず敢然と闘い抜く姿を感動的に描き出す。雄大な構想と斬新な歴史観のもとに旧来の評価を劇的に一変させ、孤独に耐えて行動する原田甲斐の人間味あふれる肖像を刻み上げた周五郎文学の代表作。 |
杜の都殺人事件 | 内田康夫 | 角川 | 2010-06-06 | 504 | 青葉繁る杜の都?仙台。そこで偶然見つけた妻の写真。一緒に写っていたのは、夫の知らない謎の男…。そして、その謎の男の死を知った夫は、妻の過去に疑問を持ち始める?。一方、父の跡を継ぎ、青葉城址の伊達政宗像の前で観光客の写真を撮る美人カメラマン池野真理子。彼女は、父の事故死に不審を抱いていた。この二つの事件が一つに重なりあった時…。事件は意外な方向へ展開していく。東京?仙台間を舞台にくりひろげられる、トラベルミステリー。 |
モルフェウスの領域 | 海堂尊 | 角川 | 2013-06-28 | 580 | 桜宮市に新設された未来医学探究センター。日比野涼子はこの施設で、世界初の「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた少年の生命維持業務を担当している。少年・佐々木アツシは両眼失明の危機にあったが、特効薬の認可を待つために5年間の“凍眠”を選んだのだ。だが少年が目覚める際に重大な問題が発生することに気づいた涼子は、彼を守るための戦いを開始する。人間の尊厳と倫理を問う、最先端医療ミステリー! |
モンスター | 百田尚樹 | 幻冬舎 | 2013-06-20 | 760 | 田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった―。 |